太祖・王建 [韓国ドラマ]
太祖・王建の再々放送を最初から見ています。以前はだいぶ後から見たので、つまらないドラマだなぁ~と思っていたのですが、最初からみるととても面白いですわ。ワンゴンはまだ子供で、話はキョンフンやクンイェの話です。
キョンフンは(後)百済の王だと思っていたのですが、新羅末期の戦乱に乗じて百済地域を支配下において建国した王だったと知り驚きましたね。
クンイェは実は新羅の王子だったという設定ですが、これはドラマのオリジナルでしょうか?
新羅末期、真聖女王はじめ朝廷は堕落、国破れて山河あり・・・も状態となっています。やがて起こる高麗が高句麗の名前を踏襲したのは、かつての大帝国を夢見てのことのようです。
来週の月曜は紀元節(建国記念日)ですが、日本がこのような突拍子もない絵空事を歴史としたのは、新羅が名目上1000年続いたという伝統を引き継いでいるからでしょうね。実際に新羅が国家として成立したのせいぜい3,4世紀あたりのことのようですから。ただ、日本の建国神話の天孫降臨は完全に新羅の始祖伝説ですし、スサノオも新羅に行ったとこのこで、古代の日本が新羅と密接な関係にあったことだけは確かです。
皮肉なことに、朝ドラの光宗大王を見ていると、王建なきあとの高麗では王室中心の政治を行うために功臣である北方・高句麗系の豪族たちを次々に粛清していきます。そして、ドラマ千秋太后でもあったように、その後は旧新羅系・百済系の官僚たちが権力を握っていったようです。あのチェ・ジモンも新羅系の学者だったそうです。
結局、三韓を統一して7世紀の白村江以降、半島を支配した新羅系勢力はなかなか滅びなかったということなんでしょうな。
「太祖・王建」は見終わり、今は「光宗大王」を見ています。日本のことがほとんど触れられていませんね。
by たいちさん (2013-02-10 17:12)
日本は遣渤海使を何百回も送ったということも、学校では教えませんね。
都合の悪いことは全部、隠ぺいするという体質ですね。
桓武天皇のころまでは、中国東北部や朝鮮半島とも実際に軍事折衝をしていたはずですね。
by 降龍十八掌 (2013-02-11 01:31)