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生まれ変わった鳴尾記念 [番組解析]

第65回農林水産省賞典・鳴尾記念(GⅢ)

昭和26年芝2400mのハンデキャップレースとして創設。鳴尾は旧阪神競馬場の地名(兵庫県鳴尾村)に由来するという。なお、現在の阪神競馬場は兵庫県宝塚市にあるという。それで宝塚記念(GⅠ)というレースもできた。当初は春秋(6月・12月)の2回実施されたが、3年後には年1回開催となり、芝2200m別定戦となった。同じハンデ戦の目黒記念(関東)も昔は年2回の実施だった。

昭和30年、農林省賞典のサブタイトルがつく。再び、ハンデ戦に戻される。

昭和54年、農林水産省賞典に変更。あらまあ、農林水産省ってこのときからなんですね。まるで記憶にありませんよ。私が小学校のときから既に農林水産省だったと思い込んでいましたね。

昭和56年、芝2500mに変更。

昭和59年、グレード制導入につきGⅡに指定。

昭和62年、12月開催に変更。これが番組変更のハシリだと記憶しています。この頃は、現在のように番組変更などめったにありませんでした。

平成9年、今度は6月に戻され芝2000mに短縮しグレード別定戦となる。国際競争にも指定。これがいわゆる国際化の流れですね。距離の短縮、グレード別定。従来の日本式・獲得賞金額による負担重量の規定は世界的なグレード制にそぐわないということでしょうか?

平成12年、再び12月開催(5回阪神4日)とした上に、なぜかGⅢに格下げをする。しかもハンデ戦に戻し、さらには国際競争から除外する。そのかわり、特別指定Rとして地方馬の出走が可能となる。

平成18年、5回阪神3日に変更。新設された阪神コースの芝・外回1800mに短縮。またまた賞金別定戦に戻し、国際競争に復帰する。

平成20年、第5回阪神初日に日程変更。 

平成24年(今年)、またまた6月開催に戻し、芝・内回2000mとなる。グレード別定戦となる。

これほど頻繁に日程・条件を変更するレースはほかにない。一般のスポンサーがつくタイトルレースではなく、主催者・農林水産省自らがサブタイトルとなっているだけに、自由気ままに変更しやすいという点もあるだろうが、逆にいえば、JRA番組の尖兵的役割も務めているのだろうか?

とにかく今年は、何度目かの6月開催に戻るのだが、これまでと決定的に違うのは新年度をかざる夏番組初日(第3回阪神1日)と飾るということであり、さらに言えば、翌日日曜(第3回東京2日)の同じく農林水産省賞典安田記念(GⅠ)の露払い的存在となったことが注目に値する。

新生・H25年度競馬番組はそのスタートを東西の農林水産省賞典が飾ることになったのだ。

 

 

 


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たいちさん

鳴尾浜は、阪神タイガースの二軍球場のある所ですね。同じ「鳴尾」で親しみを感じますね。
by たいちさん (2012-06-01 23:36) 

降龍十八掌

たいちさん、ありがとうござます。
そうそう、そういえば二軍の球場名でしたね。完全に忘れていました。
残念ながら、新生鳴尾記念はわずか10頭立てとさびしいレースでした。ダービー1番人気を裏切った福永がダボハゼみたいに勝たせてもらいました。
by 降龍十八掌 (2012-06-03 18:52) 

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