ローズマリー [ミステリ]
ポアロ新作の二日目の放送は複数の時計(1963年作品)でヒロインの名前がローズマリーだった。殺人現場に残された4つの時計のうちの一つであった、青い旅行用時計は、ヒロインが亡き母から贈られたものであった。
実は原作では、あの女性〇〇がローズマリーの母親だった!という驚愕の展開なんだそうです。ローズマリーの花言葉は記憶。ですが、90分という時間制限のあるドラマ版では、その花言葉を活かすことはできませんでしたね。だったら、その下りをカットすればいいと思うのですけどね。
本棚にある、同じアガサ原作の『忘られぬ死』(1945年作品)を見直したら、こちらもローズマリーという女性が殺されて(自殺にみせかけ)おり、妹のアイリスも命を狙われるという物語でした。しかも、被害者の飲むグラスに毒を入れるが、後で発見されないというトリックは初日放映の三幕の殺人(1934年作品)と似通ったトリックでした。
どうもクリスティ女史のトリックもワンパターンが多いですね。
今回はドラマ版(デビッド・スーシェ主演もの)の順番を。
第1シーズン(1989年)は・・・ コックを探せ ミューズ街の殺人 ジョニー・ウェイバリー誘拐事件 24羽の黒つぐみ 4回の部屋 砂に書かれた三角形 海上の悲劇 なぞの盗難事件 クラブのキング 夢 ・・・の10篇ですべて短編のようです。
第二シーズン(1990年)も ベールをかけた女 消えた廃坑 コーンワルの毒殺事件 ダベンハイム失踪事件 二重の犯罪 安いマンションの事件 誘拐された総理大臣 西洋の星盗難事件 の短編が8篇と『エンドハウスの怪事件』(邪悪の家)『スタイルズ荘の怪事件』の2長編。
ということで、初期のシーズンはすべて短編集のものばかりだったんですね。有名なタイトルの長編の33作はまだまだ全部はドラマ化されていないのでしょうか?
アガサ・クリスティの原作を読んだことありません。マーブル叔母さんのドラマを時々観た程度ですね。
by たいちさん (2012-02-10 13:01)
たいちさん、ありがとうございます。
本当は英語の原書を読めばいいのですけどね。今度、紀伊国屋に寄ったときにでも買って来たいと思います。いろんな発見があるかも?
by 降龍十八掌 (2012-02-10 14:41)