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忘られぬ死 [ミステリ]

現代風にアレンジしたドラマですが、あまりにひどかった!

原作には登場しない探偵役として老夫婦が登場。あげくに、顔認識ソフトへのハッカー行為で犯人を突き止めるという荒唐無稽な顛末。これでは謎解きもへったくれもない!

ローズマリーが遺産を相続した顛末が不明。おそらく、姉ローズマリー(最初の被害者)は、アイリスの母が父親(マール氏)と結婚する前の恋人ポールの娘だったのだろう。その後、ポールはローズマリーの「名付け親」という立場で、マール家のよき友人となったという。ポールは資産家であり、その財産をなぜかローズマリー一人に残したのだ。

原作では、妹アイリスの視点で語られるが、6歳違いの姉とはほとんどすれ違いの生活であり、容姿も似ていない点、亡き母も姉にばかり愛情を注いだ点が強調されるが、それが父親違いという暗示なのだろう。

信託財産ということで、ポールおじさんの意思があったためかローズマリーの死後は夫ではなく妹のアイリスが相続することになる点も注意。欧米のドラマではこのての「信託財産」というのがよくでるが、日本では法律的に可能なのだろうか?(家族には遺留分がある)

結果的に、妻に本当に愛されていないことを知っていたアイリスの父マール氏は酒におぼれて若死にした・・・?ただ、ローズマリーもアイリスも本当の姉妹だと思っており、ポールがローズマリーの本当の父親であるとは知らない様子。だが、ローズマリーは本当は知ってかもしれないね。

本題ではないのだが、この遺産の由緒がどうにも気になり、改めて本をめくったが、きちんとローズマリーの父が誰なのか書かれた部分は見つけられなかった。だが、自分の記憶ではその点が書かれていたような気がするのだが・・・。(原作を全部くまなく読むというのは結構時間がかかる・・・)

なお、原題はスパークリング青酸カリ忘られぬ死という題名はアメリカ版のremember death から来たようだ。直訳すれば死を覚えていろ!ということだが、忘れないで!という英語はドント・フォゲットではなくてリメンバーなんですなぁ~。英作文のテストにもありました。

リメンバー・パールハーバーという名文句もある。

 

 


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女王蜂 [ミステリ]

夕べのドラマ。ご存知、石坂浩二の金田一。昔見たようで、ほとんど見ていなかった作品。途中から見たのですが、ほんといいドラマでした。すばらしい出来だと思います。現代のポアロやマープルのドラマと比較しても、勝るとも劣らないと思いますね。昔の日本のドラマってよくできていると今さながら感心しました。(実際はドラマでなくて、139分の映画でした

岸恵子がよかったですねぇ~。それと犬上家の一族と同様、坂口良子が宿屋の女中として出演していて思わずニンマリしてしまいました。伴淳の巡査役も懐かしい限りでした。

題名の『女王蜂(じょおうばち)』から、おどろおどろしい作品だと思って敬遠していたのですが、実際には全然違いましたね。ところで、お嬢さん役の中井貴恵って中井貴一と一文字違いだと気づいて、いまさらながらに、もしかして兄弟かと思ったらやはり姉弟でした。今まで、全く知らんかった![がく~(落胆した顔)]

それと思い出のシーンだけで登場する母役は萩尾みどり。やはり若い頃は美しかったぁ~!

男性陣はミラーマン、仮面ライダー2号、自殺した沖雅也。

ただ最後のクライマックスで、仲代達矢が『君に〇〇さんは幸せにできないぃ~!』といって、ど頭をかち割るシーンだけはなぜか覚えていました。

ということで、今夜は加賀丈志の金田一で悪霊島。岩下志麻が出ていますねぇ~。舞台となった島は岡山県だと初めて知りました。鵺の鳴く夜はおそろしい~。

なお、この悪霊島は構溝正史の作品ですから、原作はずっと昔のもだと思っていたのですが、実際には映画化の前年に書かれた作品だったんですね。


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ヒッコリーロードの殺人(ポアロ) [ミステリ]

最初から時計とネズミが登場し、ユーモラスな描写となった。ブルース・リーのドラゴンへの道でのネコ(コロセウムでの死闘)を思い出しました。

後でわかったのですが、原題のHICKORY DICKORY DOCK はマザーグースで、ネズミが1時に時計を駆け上って降りるという歌詞だそうです。なるほど、それでネズミが登場したわけですか・・・。

尚、ヒッコリー、ディッコリー、ドックは古代ケルト語から来ており、8,9,10という意味だという説が説得力があります。ケルト民族は昔(英国がログレスといわれた頃)のアーサー王の時代の種族ですね。

一般的には、特に意味のない歌詞だととらえられているようですが、日本の枕言葉同様、古代の言葉との関連は面白いと思います。

さて話はミス・レモンのお姉さんの勤める学生寮から始まります。今回、初めてミス・レモンの名前がフェリシティであることが判明!なお、学生寮の描写が真に迫っていたために、当時は実際の寮母から苦情が来たそうですが、いったいどんな点がまずかったんですかねぇ~。

以前に一度見たことがありますが、今回はしっかりと見て、ストーリー展開的になかなかの傑作だと感じました。

 

 


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ホームズ特集 [ミステリ]

ミステリchのホームズ特集に大槻ケンヂが出演。

マンガ夜話かなんかにも出演していたような気がするが、結構、コメンテーターで出演することが多い。調べてみたら、大槻はロックシンガーの筋肉少女帯だった。そういえば、そんなグループあったよなぁ~。でも女性グループだと思っていましたよ。だが、彼には作家としての顔もあるそうだ。どうりで、いろいろコメントできるわけですよ。

推理小説やUFOに詳しいそうで、同じ名前の大槻教授とは正反対ですなぁ。

彼が本の世界に引き込まれたのは少年向けホームズの『赤い事件』(緋色の研究)だそうです。私も本の世界に引き込まれたのは『夜行怪獣』(ヴァスカビル家の犬)ですね。とういうのも3年生だったので、ウルトラ図鑑が愛読書でしたから。そういえば、その前に、『怪獣ジオラ』というSFもどきを読んでいたのが本格的読書の初体験だったことを思い出しました。きっとその流れで、たまたま本屋でみつけたホームズものをSFだと思って買ったのですね。

さて、番組の中で紹介されていたのですが、先日の『シャーロック』。なんと総指揮を務めたのは兄マイクロフト役をやっていた俳優さんだそうです。いやぁ~、本当に切れ者だったんですね。

一方、今度アメリカ版のホームズものが始まるらしい。題名は『エレメンタリー』。異色なのはワトソンが女性でジョーン・ワトソン。ルーシー・リューが演じるのですが、西洋では批判が起こりそうです。でも、別にいいじゃないかと思いますけどね。結構、おもしろそうじゃないですか?


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スタイルズ荘の怪事件 [ミステリ]

ポアロの第一作。というより、アガサ・クリスティの処女作である。出版当初はそれほど売れなかったが、彼女の名声が高まると同時に徐々に評価が上がっていた作品だという。

テレビシリーズは、作品の順番が短編から始まり、その後長編がドラマ化されているので、ようやくスタイルズ荘の登場である。

題名をみると The Mysterious Aaffair at Styles とあるので、怪事件というより不思議な出来事って感じでしょうか?

もう何度も見ているので犯人(たち)の顔は覚えていますが、内容はやっぱり覚えていないよなぁ~。ただ、最初の方は初めて見ました。序盤は全く記憶にありません。いつも途中から見ていたのでしょう。

婦長ってとても怖いものよのねぇ~とか、(ジョークで)今まで何人毒殺しました?・・・とか看護婦経験のあるアガサの実体験がよく活きていますね。とにかく、アガサの作品はやたらにストリキニーネという毒物ばかりが用いられますが、これも彼女の看護婦体験から来ているそうです。

ヘイスティングス大尉(このときは中尉)の友人の弟が、暖炉の上を見つめていた・・・という場面がありましたが、これが後のクリスタル殺人事件(鏡は横にひび割れて)のモチーフになっていますね。

なお、ポアロたち7人の亡命者は、このスタイルズ荘の女主人のおかげで近辺に住まわせてもらっていた・・・ということが分かりました。ポアロは大陸にいたときに既にヘイスティングスと知り合いになっており、ジャップ警部とも顔見知りであったということも分かりました。


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第一容疑者 [ミステリ]

先週末の一気放送で、ようやくこのシリーズを見ることができました。

主人公がオバサンなんなので、いまいち乗り気がせずに見逃してきたのですが、けっこう面白かったです。警察内部の人間関係や上層部の腐敗振りは日本同様で、日本の警察小説の大家である今野敏の小説と似たようなところが多々ありました。

一話が100分ほどで、毎回2話で1セットの長編ものでした。

最初は警部でしたが、殺人事件を無理やり解決したために左遷されて殺人課から風紀課へ移動。その後警視に昇進します。

イギリスでは取り調べを全て録音するようですね。この尋問の場面が見せ場になっています。

全体的になかなかよくできた作品だと思います。


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ピンク色の研究の研究? [ミステリ]

シャーロック 第一回 ピンク色の研究

題名がなんでシャーロックかというと、原作とちがって皆が彼をホームズでなくてシャーロックと呼ぶから。ホームズもワトソンをワトソンでなくジョンと呼ぶことが多い。

原作の処女作が『緋色の研究』。犯罪者は漆黒の闇の中に一筋の手がかりを残していく。その手がかり=一筋の緋色の糸を手繰り寄せ、犯人を追及していくというのが原作の題名の意図。赤い血文字でラッヘと書いたからではありません。

それに比べると、今回の『ピンク色の研究』にはその解説も何もない。乱雑なホームズの部屋が紹介された以外は、ホームズの探偵手法については何も言及がなかった。結局、被害者の女性がピンク色のオーバーとアタッシュケースをもっていただけというなんとも安易なシナリオでした。

せっかく題名をひねったんだから、もっとそこを追求するシナリオを期待しただけに非常に残念でした。

ちょっと酷かったのは、ドイツ語のラッヘ(復讐)がレイチェルという女性名になっていたこと。ホームズ愛好者ならおもわず苦笑したでしょうね。

なお、犯人がタクシー運転手だったのは、原作(緋色の研究)の犯人が馬車の御者だったことに由来している。実は、この作品(原作)はホームズの4つの長編の中の一つで、長編『バスカビル家の犬』とならんで私が一番好きな作品です。犯人が亡き恋人の仇を討つために御者になって、被害者をつけ狙っていたのですが、その過去の物語がなかなか良く出来ているんです。同じく長編『恐怖の谷』も過去の経緯の物語が非常に魅力的なお話ですね。因みに、緋色の研究も恐怖の谷も事件の発端はアメリカでの物語りです。

 


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シャーロック [ミステリ]

先週、ミステリチャンネルでたまたまラストだけ見て、非常に残念に思っていたのですが、なんと今日午後9時から3日連続でNHK・BSで放映されます。WOWOWのミディアムが先週で最終回だったので丁度よかったですわ。

こんなホームズを題材にした番組があったとは知りませんでした。こういった新番組があっても、今のケーブルテレビでは番組表がない(有料になってしまった)ので見逃してしまうことがほとんどです。あらかじめ、予告CMなどを目にしていないと、知らないわけです。まあ、もっともそれはNHKも同じで、予告編を目にするか、新聞の番組欄を見るか、テレビビデオの番組一覧をスクロールするなどして発見しなければ見逃してしまいますね。今日はたまたま昼間の時代劇(薄桜記)を見ていて、気づきましたけど・・・。

さて、シャーロックですが、(先週)ラストをちょいとだけ見たのですが、なんか現代を舞台にしたホームズで、ホームズはガラもマスクも悪いアンちゃんで、ワトソンは軽薄な感じのチンチクリン。マイクロフトはいけすかない公務員といった風貌でした。ただワトソンは医者で戦争帰りで肩を痛めているということをはじめ、ほとんどの設定が原作どおりのようでした。ただ、登場人物の風貌・性格がかなりだらしないというか情けない感じでしたねぇ~。なおモリアティーという大悪役も最初からいるようで、完全にホームズの現代版といったお話のようです。

どうせなら、モリアティの正体は裏ホームズだった(私の持論)という結末になると面白いですがね。NHKでは来週以降に第二シーズンを放映するそうです。

 


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ホワイトチャペル [ミステリ]

今日から始まったWOWOW英国ミステリー。

ホラー映画かと思ったら、連続ドラマでした。第一回は『蘇生』。警視長という言葉が出てきたので、アメリカではなくイギリスだと思いました。ポアロかマープルにも警視長ってのが登場しますからね。

題名のホワイトチャペルは教会とは関係なくて、昔の切り裂きジャックが活躍した地名だとのことです。

キャリアの警部補チャンドラーが栄転を前に、所轄所で現場の経験をつもうと捜査の指揮を志願するが、死体をみて吐き気をもよおす始末。こんなんで、指揮がとれるのか?

実際の捜査はベテランの捜査員マイルズが仕切っていく。捜査員たちの冷たい目を浴びながら、警部補はなんとかリーダーシップをとろうと奮闘していく。

全3回のミニシリーズ

犯人はどうも、切り裂きジャックの犯行を再現をしている様子。 

切り裂きジャックといえば、これをモチーフにしたコナン君の映画『ベイカー街の亡霊』が面白かった。

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オリエント急行~の謎 [ミステリ]

1)誘拐殺人 

オリエント急行事件の発端となったデイジー・アームストロング誘拐事件は、リンドバーグの息子誘拐事件(1932年)をヒントにしている。この作品(オリエント~)は1934年発表作。アガサ自身のお気に入りでもあった作品だという。

いやぁ~、この年になるまで、そんな事件があったとは知りませんでした。しかし、もっと驚いたのは、この事件の犯人がどうも冤罪くさく、むしろリンドバーグ自身が犯人だったような気がするところですね。なんかロス疑惑の三浦事件みたいですね。それと、ベネットちゃん誘拐事件(どうも家族が犯人くさい)とも非常に似ています。なお、この犯人は有罪となり死刑になりました。ですが、すくなくとも主犯ではなかったような気がしますね。

原作で、デイジーの母の旧姓がゴールドバーグとなっているのも、リンドバーグからの発想でしょうね。

2)題名

この作品は、オリエント急行殺人・・・と訳されることもあり、てっきり原題は murder of the orient express だと思っていましたが、よく見ると、murder ON the orient express でした。なるほどぉ~。

3)シリア

旧オスマントルコ領。その後、フランス領。もとは、アレクサンダー大王の部下だったセレウコスが開いたセレウコス朝ペルシャ。

4)ポアロはドイツ語が話せる

H・シュミット夫人を尋問したとき、ドイツ語で話した!

5)私だけが知っている・・・?

①ドラマでポアロが朝、呼び出されたとき、『ちょっと待ってくれっていてるでしょう![ちっ(怒った顔)]』と言ったときの声がラリっていて一瞬、ヤクザ口調だった。[わーい(嬉しい顔)]

②ポアロが名乗っているのに、無視されて唖然とする場面。テレビでは相手がメアリー・デベナム(英)だったが、原作ではマックイン(米)。英国人がポアロの名前を知らないのは不自然すぎるだろう。

6)イスタンブール

イスタンブールはボスフォラス海峡をはさんで、両岸にまたがる都市だった!列車が通っているからてっきりヨーロッパ側だけだと思っていました。

 


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