ミレニアム特集~聖書を超えた! [ミステリ]
出版前に死亡したスティーグ・ラーソンの遺産を巡って社会問題が生じている。
既に200万ユーロ(20億円)以上という遺産は、彼の父と弟に渡った。だが、彼と32年以上も内縁関係にあった女性には法律で相続が認められなかった。彼女はラーソンが18歳のときから、活動をともにしてきた同志だという。ドラマのミカエルとリスベットのような関係だったんですね。
ちょっと家族に問題があると思いますね。なお、彼女は相続権は認められないものの、ミレアムの第4部!の原稿をパソコンに保持していると言う。
作者のラーソンの意思を尊重するためにも、遺産は彼女に渡すべきだ・・・というのが社会の一般的な見方のようですね。まあ、日本の裁判だったら内縁の妻に認められると思いますが。実際、彼女たちが正式に結婚しなかったのは、右翼による襲撃を恐れてのことだったそうですからね。(届けの住所も別にしてあった)。だいたい、家族(父と弟)にはなんの貢献度もないわけですから、遺産を独り占めするのはどうかと思います。だいたい、自分の息子の妻と、全く会わないという関係ってどうなってるんでしょうね?
さて、作者の死因は極右(親ナチ)による殺害?・・・とか思ったりしましたが、一応、過労と食生活だということになっています。タバコは日に80本、食べるものはファーストフードばかりだったという。およそ、共産主義者とは思えないような生活なのが意外。もっとも、一服盛られたという可能性もあるとは思いますが・・・。
作者ラーソンはスクープを取るための記者ではなくて、社会的な使命を背負って活動した人だといいます。ですから、彼の意思を活かすためにも、遺産問題を早く解決してほしと思います。
なお、デンマークでは人口500万人にして、100万部が売れたこの作品。すでに、聖書を超えている!
既に国内で爆発的な売上を上げていた本書の映画化にあたり、ドラゴンタトゥーの女を演じたノオミ・パラスは無名の舞台女優だったという。彼女のインタビューによると、作者ラーソンの意思を尊重して、これ以上の商品化はやめてほしいとのことでした。
つまり、ゲーム化や第4部の発行はやめてほしいとのこと。今回のハリウッド映画化も、私には意味が分かりませんね。
なお、この世界最高の著作を持ち込まれたスウェーデンの多くの出版社は、その価値が分からず、契約しなかったそうです。なかには、原稿を読もうともしなかった会社も。本当に、愚かな連中はどこにもいますね。
この番組を見る限り、スウェーデン人はみんな英語がペラペラですなぁ~。かの国では、大学まで教育費は無料だという。
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