涙・涙の大王世宗

拉致・暗殺未遂の後、街を歩いて庶民の窮状と不満を知った幼い忠寧大君（チュンニョンテグン）。

申聞鼓（王を諌める太鼓）を叩いてしまう。王（バンウォン）の前で、民の声をバカ正直に話す大君。よぉ～く話を聞いてくれた王様の態度に、てっきり、褒められたのだと思い喜ぶ。だが、その喜びもつかの間・・・

謀反の罪で、お供の内官（宦官）が身代わりにムチで打たれて殺されてしまう。おいおい、殺すことはないだろう。泣き叫ぶ、大君。だが、『じゃ、お前自身の手で殺せるか？』といわれてしまう。なんとも酷い奴です、バンウォン！自分が設置した太鼓じゃないですか。しかも、埃をかぶったまま（つまり、誰も利用しなかった！）の太鼓をわが子が叩いたのですよ。

王の秘書官は、王子を救う方法として王の秘書官が提案した策は、王子（大君）の師匠の責任して殺してしまうというもの。王子をよく教育した褒美？？？として毒薬入りの酒を賜ろうとしますが、バンウォンは師匠にもう一度チャンスを与えようと思い直す。

太子（世子）以外の王子が政治に口出すのは、朝鮮では許されないようです。バカでない程度に教育しろ、『過ぎたる及ばざるが如し』と師匠に念を押します。だが、　『大学衍義』　（帝王学の教科書）を教えるのもよかろう・・・と言い渡し、ちょっと気持ちが動いた様子。ただ、これについても重臣たちが反対します。

兄の太子も、忠寧を詰問するが、こんな泣き虫では話にならないなぁとバカにする。どうやら皇后の弟たち（王子たちの叔父さんたち）ミン氏兄弟は、長男の太子を取り込んで権勢の回復を狙っているようです。

前作・龍の涙によると、バンウォンはクーデター後、貴族たちの私兵を解散させたり、大勢の功臣たちを粛清するなどして権力の安定に努めたようです。妻の実家であるミン氏一族も冷や飯を食わされているようです。因みに、一等功臣だったハ・リュウ大監（エガム）はこのドラマでは王に歯向かう悪役のもよう。同じく、一等功臣のイ・スクポンも端役か？

晴れて念願の『大学衍義』を学ぶことができることになった忠寧大君ですが、『やはり、自分から流罪になったほうがよいのでは・・・』と弱気なコメント。

そんなおり、太子派の連中（叔父さんたち）が、忠寧大君の宦官を使って、大君の筆をまねて太子を中傷する文章を書かせて張り出します。犯人は分かっていますが、それをいったら宮中は大騒ぎになると察した大君はいいわけもせずにじっと耐えます。王は、満座の中で譲位を表明した太子に向かって『お前が首を斬れ！』と剣を渡します。

先日、放映の龍の涙（最新回）では、バンウォンが毒矢を受けて暗殺されかかります。きっと、その後遺症でバンウォンは健康問題を抱えているようです。王に即位してから、功臣たちに翻弄されており、なかなか自分の思ったとおりの行動ができていないように見えます。たびたび、譲位の意思を発っしたのも苦労の表れのようです。

とにかく子供役のイ・ヒョヌ（チビ庾信）がかわいい！

ところで、まだ幼い忠寧大君に義父！がいるのでおかしいと思っていたら、実はもう王妃がいるのですね。ソホン王后。これも演じるのは天才子役と評判の中学生ナム・ジヒョン（善徳女王トンマンの子役）だそうです。これは見逃せない！

コメント 4

トンマンの子役は演技がうまかったですね。
by たいちさん (2010-01-25 16:43) 

放送では、子役の名前も声優の名前もでませんでしたね。
出演していないのに、イ・ヨウォンと甲斐田裕子の名前がず～と出ていました。
by 降龍十八掌 (2010-01-25 21:09) 

忠寧大君かわいいですね。嬉々として勉強する姿もいいし、まわりがすべておとなばかりの中で自分の信じることを主張したり、受け入れがたい現実をがまんしたりするのも、一生懸命という感じがよく出ています。幼い妻や宦官は友達ではないし、兄弟も親も親しさよりは、王家の中では殺すか殺されるかの関係だったりという、厳しい世界ですよね。
大王世宗は、贅沢に作られたドラマなせいか、登場人物ひとりひとり個性的でおもしろい半面、顔が見分けられず、名前を覚えられなかったりもしたので、私も再放送を見たくなりました。また、せりふがいいですよね。主人公がよく響く気持ちの良い声なので、情理を尽くした説得に心を動かされてしまいます。
by あしか (2010-01-26 10:18) 

あしかさん、ありがとうございます。
そうですね、『生意気で口先だけのガキ』とか『人の言葉を真似るだけのオウム』、『時には弟子から師が学ぶこともある』などなど。
２００８年の作品ですが、収録は２００６年ぐらいでしょうか。あのカワイイ、ヒョヌ君がプロフィールをみると身長１７０ｃｍになっていますね。なんか、石川遼に似ています。
役者さんは、ゲソムンや龍の涙とだいぶダブっているので、私には分かりやすいです。ただ、ミン氏の叔父さん４兄弟は区別がつきませんわぁ～。（笑）

by 降龍十八掌 (2010-01-26 21:57)