作家アリス・シリーズ [推理小説]
作家アリス・シリーズ(探偵役は犯罪学者の火村准教授、狂言回しに推理作家・有栖川有栖=ありすがわ・ありす)
「妃は船を沈める」 (2008年)
久しぶりに読みました。もう20年以上読んでいませんでした。いわゆる、本格ミステリの魁。感想はラビリンス~二階堂蘭子ものの二階堂黎人にくらべて、はるかに読みやすい。そして何より、短い。無駄な文字稼ぎのしつこい描写や文句がないので当然か。ただ、内容的には、物足りない・・・・か?
今回は猿の手というお話がモチーフになっている。猿の手とは・・・
いわゆる三つの願い・・・のブラックパロディー(週間ミステリランドみたいなもの?)ものらしい。ブードゥーかなんかの道具でしょうか?猿の手のミイラみたいなものに願いを掛けると、その願いが叶うのですが、そのかわりに不幸が訪れる・・・という話。原作はイギリスの作家。
で、元祖の三つの願い・・・はどんな話かというと、願いを3つだけかなえられことになったあるバアさんが、考えあぐねているうちにソーセージが欲しいと願う。それを知ったジイさんは、なんてバカなんだ!もっと、ましな願いをすればいいのに・・・と、腹を立て、こんなソーセージなんかバアさんの鼻にくっついてしまえ!と願う。これが二つ目。結局、最後の三つ目を使って、ソーセージをとってもらうというイソップ童話的な話。結局、楽して儲かることはない・・・って教訓でしょうか。
すっかり忘れていましたが、そんな話、子供の頃聞いた覚えがありますねぇ~。
なお、作家の有栖川有栖さん(同志社大学卒業)は本名です。
*訂正 これは作品中のことで、実際の作家名は本名ではないとのことでした。
本名~~!
by ノリネコ (2009-08-02 13:32)
ニリネコさん、ありがとうございます。
本名は本の中でのセリフだけだったようです。騙されました!
by 降龍十八掌 (2009-08-02 14:58)
有栖川有栖は大阪出身の作家らしいですね。私は彼の作品を読んでいませんが、推理小説なら一気に読みたくなりますね。
by たいちさん (2009-08-02 17:00)
たいちさん、ありがとうございます。
関西ですので、ぜひ、ごひいきにお願いしますね。(笑)
確か、最初の本で、本名です・・・というクダリがあったように記憶しているのですが、作中人物の作家アリスが言っているだけだったようです。
by 降龍十八掌 (2009-08-02 20:08)