二階堂蘭子の謎 [推理小説]
世界一の長編ミステリ、 『人狼城の恐怖』(全4巻、講談社1996~1998年)を解決後、行方不明になった蘭子。いったい、その後どうなっているのか?
『ガラスの仮面』同様、なかなか次回作が出ないようで・・・・(笑)
この作者、蘭子シリーズのほかに、おちゃらけ探偵?水乃サトル(シリーズ)もあるんですわ。
さて、この若き女性名探偵、二階堂蘭子だが、ドイツ・フランス遠征前の国内での敵は謎の怪人・魔王ラビリンスだった。私は、今年はじめに帰省した際に家にあった『双面獣事件』(例によって、これも分厚い!4cm以上・・・講談社2007年12月)をこれも、例によって得意の飛ばし読みしたのだが、この事件と平行して進行していた事件譚が、この『魔術王事件』(2004年10月、当然厚さ4cm超)。いずれも昭和45年という時代設定。双面獣事件は南国九州、魔術王事件は北の函館が舞台という対象性をみせているが、実はどちらも謎の怪人・魔王ラビリンスが糸を引いている事件だ。
こちらの『魔術王~』は、双面獣事件の予備知識があったので、少しは丁寧に読みました。最初、蘭子は登場しないのですが、これも九州で双面獣事件にあたっていたため・・・という設定。おかげで、多数の犠牲者が出てしまいます。
さて、この二階堂蘭子。いったい何者なのか?初期の作品(バラ迷宮など)も買ったのがあるのですが、今はみつからないので、生い立ちが分からない。
一応風貌は165cmで、蜂の巣をつっついたような巻き毛!!というから、相当な天パか。ただ、ブラシをよぉ~くかけているので、欧米人の映画スターのような髪だという。そして、美人。つまり、お蝶婦人みたいなんですね。そして、デビュー時は高校生で、その後は大学生という設定。服装はミニスカートが多い。
うーん、そうすると、二人は従兄妹でもなく血縁はまったくないってことなのかな?wikiで調べても、蘭子の両親の名前や職業は書いてない!!ただ、祖父が貴族院議員とかで、実は日本のドン的な存在であったという設定のようなのだが・・・。
だから、むしろ二階堂本家の血筋は蘭子の方なのよね。もっとも、だから天才なんでしょうけど。
ところで、黎人の母(つまり蘭子の義母)って生きているのね。今日、読んでいたら、ちらっと登場した。だけどセリフなし。なんとも存在感が薄いなぁ~。蘭子の巻き毛にブラシを通してくれた母とはこの義母の方なのか?それとも実母の方なのか?まあ、幼くして死んだとあるので、義母の方なんだろうなぁ。
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