千秋太后（第６話）

第５代皇帝・景宗の第三皇妃・献哀（ファンボ・ス）は男児を出産。これが後の第７代皇帝・穆宗。だがこれは後の話。

一方、暗君の景宗（キョンジョン）は、太子の誕生にすっかり機嫌がよくなり（もっとも妊娠発覚以来そうだが）、なんでもファンボ・スの言うことを聞くようになっていた。今まで出なかった、朝廷にも顔を出して大臣たちの話もイヤイヤながらも聞くようになった。

これをチャンスに！とばかり、ファンボ・スもいろいろと懸案事項を皇帝にお願いするようになる。長い間会えなかった育ての親の皇太后（もっとも太祖・王権には２９人の妃がいた。全ては政略結婚のためだ。）にも再開を果たす。ただ、旧新羅系との統合を目指す皇太后派を皇帝は今も警戒している。

一方、旧新羅派と手を組んで、次の皇帝の座を狙う黄州侯・王治（ワンチ）は豪商・金（キム）氏の美しい娘・プヨンを第二夫人に迎えていたが（因みに子連れの第一夫人もいる）、皇帝の太子誕生により、計画に狂いが生じる。しかし、お前を皇后にする約束は果たせないかもしれない・・・とわびる夫に対して、プヨンは

『あなたが漁夫なら、漁夫の妻に、あなたが農夫なら私も農夫の妻になります。ただ、あなたが本当になりたいものになるという夢は捨てないでください。』

と泣かせるセリフをはく。まさに妻の鏡！

プヨンの父である豪商の金（キム）氏は、部下に朝廷工作を命じる。大臣や位の高い武官などに金はつかわず、位の低い者たちにドンドン賄賂を贈って、よぉ～く面倒を見てやれと厳命する。そうすれば、いざというときにきっと恩を感じて協力するはずという深い読みだ。そのかいあって、皇帝の侍医を買収し、皇帝の肺病が重いことを察知する。太子は生まれたが、まだまだチャンスは十分と踏む。

皇帝はたびたび血を吐くようになる。太子誕生と恩赦を発表した席上、満座の前で皇帝は倒れる。しかし、絶対に容態を外に漏らさぬなと厳命する。太子の先行きを案じた皇帝は、一計を案じ慶州侯と黄州侯の二人を同時に呼び出し、『朕は余命が少ないので、どちらかに譲位したい。』を打ち明ける。もとより、野心のない慶州侯は、その器にあらずと辞退するが、黄州侯は心が動く。しかし、その場は、よく考えてから返答すると引きさがる。

これを聞いた慶州侯の武官・姜邯賛（カン・ガムチャン）はそれを聞き、これは主君の命が危ないと看破し、慶州侯にすぐに故郷に撤退すべきと具申する。慶州侯はとりあえず、軍隊をつれずに単身、故郷に帰ることにする。一方、旧新羅派と手を組んでいる黄州侯は親・新羅派の大臣のもとに相談にいく。金氏は喜んで、皇帝におなりなさいと勧めるが、大臣はどうもやな予感がすると様子を見るように勧める。

宮殿で倒れたと聞いたファンボ・スは、皇帝の見舞いに訪れる。しかし、皇帝は元気だ！元気だ！と演技をして、ファンボ・スを安心させる。

皇太后・黄州侯・そして、ファンボ・スも旧新羅派との統合による、大高句麗帝国再興の夢を狙っているのだった。

（一言）

大祚榮でライバル、薛仁貴（ソル・リンギ）を怪演したイ・ドクファが今度は高麗の名将・姜邯賛として登場。今回は沈着冷静な役回りだ。

一方、大祚榮で二枚目でクールな義兄弟・コルサビウを熱演したチェ・チョロが景宗役となり、バカ殿ぶりを怪熱演！思わず、笑ってしまうほどの変身振りでした。おそらく、韓国ではそうとう話題になっていると思います。小学生たちがおおいに真似をしているかも。

コメント 4

このドラマのことは全く存じませんが、
高麗を建国してから約６０年で皇帝が５代目とは！
皆さん、早死になんですね・・・
まあ、当時なら毒殺などもあったでしょうしね～(ーー゛)
それにしても、小学生が真似したがるようなのって～～
見たいわ～～!(^^)!
by collet (2009-06-15 14:05) 

ｃｏｌｌｅｔさん、ありがとうございます。
なるほどぉ～、早死にですねぇ～。（笑）
バカ殿はたいてい脇役専門の俳優なのに、今回は特別出演！らしいです。次回で、あっけなく死んでしまうのがもったいないですけど、ほんとドリフターズのような演技で笑えますよ。
by 降龍十八掌 (2009-06-15 16:27) 

いつかチャンネルを合わせようと思っているのですが、まだ一度も見ていませんね。
by たいちさん (2009-07-03 15:47) 

ＫＢＳチャンネルは、ドラマセットに含まれているので助かりますね。
要注意です。
by 降龍十八掌 (2009-07-03 18:07)