η(イータ)なのに夢のよう [ミステリ]
Gシリーズの新作が出ました。
いつも辛い点数をつけていますが、今回は結構、よかったです。
内容的にもりだくさんで(いつもは小出しにしている?)、というかファンサービス的にあえて大衆受けする内容にしたのか、あるいは中締め的に少し盛り上げをねらったのか、いずれにしろ結構楽しめます。
以下ネタばれあり
途中でVシリーズの瀬在丸紅子もでてきますし、なんとあの女(名前はでませんが)も登場します。
クラゲくんはあいかわらず、ただいただけという感じですが、最後に(私が個人的に嫌いな)萌芽がW大学(というか早稲田でしょ!)に転校することになる。
これで、もう出てこないのか?
あるいは舞台を那古野(なごの)から東京へ移すということなのか?
でも、Gシリーズの主要人物は那古野にいるから、それはないか。
不思議な?不思議な?ミステリ小説なんですね???
by 天女が遊 (2007-01-22 21:52)
天女が遊さん、ありがとうございます。
ちょっと哲学的で、かなり理系なミステリです。Gシリーズは特に、哲学的な問いかけが特徴です。自殺は悪いことではない・・・という命題も考えさせられます。なにせ、敵が超天才、真賀田四季ですから。善悪を超越した価値観がテーマになります。
そもそも四季は何をやろうとしているのか?いや、そもそも何かの目的があるのか?なんて考えること自体が無意味かもしれないのです。
とにかく、徐々に四季の謎のベールが明かされていくので、いったいいつまでつづくのか、楽しみな作品です。
by 降龍十八章 (2007-01-22 22:43)