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Xの悲劇(感想) [推理小説]

エラリー・クイーンがバーナビー・ロス名義で書いたドルリー・レーンものの第一弾。

有名だが、読んだことがない人が多いのではないだろうか?

今回、なんとかこの長編に挑んでみたのだが、私の感想はペケである。

50ページぐらい読んだところで(全体は400ページ以上)、我慢できずに最後の結末を読んだ。

 犯人はすぐに分かった。なぜなら、毒針のついたコルクをポケットに入れられた人間は彼しかいないからだ。(推理小説の基本。)

推理小説のお決まりの手法などは、名探偵(入門)ものを読んでいる推理小説好きの人にはすぐに分かると思う。

ただ、その理由と方法が現実離れしていて、疑問符をつけざるを得ない。

筋書きとしては多分に、ホームズの『四人の署名(少年向けでは『深夜の謎』)』にソックリなのもオリジナリティを欠く。(犯行の動機)

過去の外国での事件が理由となると、動機解明が作者には分かりづらくアンフェアーだ。

また犯人が5年もかけて変装して別人に成りすましたというのも、非現実的すぎる。

ページ数も不必要に多すぎる。

次の『Yの悲劇』と『Zの悲劇』に期待したい?


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