浦島子 [歴史]
原作「浦島太郎」-亀との出会い
「浦島太郎」は室町時代に作られた「御伽草子」の中のお話であ
る。おとぎ話は懐かしい。♪助けた亀に連れられて竜宮城に来て
みれば♪…。浦島は亀の背に乗って水中深く潜っていく。
ところが、原作はずいぶん違うのである。
まずは亀との出会い。浜辺で子供達にいじめられたことになって
いるが、原作では、太郎が沖釣りをしていて釣り上げたのである。
食用にもならないせいか、針を外して海に帰してやるが、そのとき
太郎はその亀に「助けられた恩を忘れてはいけない」と諭すのであ
る。恩を売ったのだ。
そして恩返し。その亀が迎えに来るような無粋な筋ではなかった。
太郎が浜辺で釣りをしていると、沖から岸に向かって一艘の小舟が
近づいてくる。舟には一人の美女が乗っていた。
太郎の前に流れ着いた女は、遭難して流れ着いたので自分の家
(舟で10日の行程)まで送ってほしいとせがむ。迷った太郎の前で、
女は「女の武器」を使って太郎を落とすのである。それは次回で。
浦島太郎の話は東南アジア全体にあるらしい。
古くは古事記の『海彦山彦』の話が最初であろうか。確かに、ギリシャ神話など様々なネタを元にして作られているのだが、その中でも日本の歴史に因んだ部分を脚色しているであろう部分から、いろいろ推理できる部分があるという。
浦島の亀も、もともとは竹の籠であったという。
古代史研究家の関裕二氏にの推理では、竹に注目して、九州の日向の地と神武天皇、壱与(イヨ、一説にトヨ)と関連があるという説を紹介している。
だからこそ、古くから言い伝えられてきたのかもしれません。
nice!&コメントありがとうございました。
桃太郎伝説も数箇所が起源と言われてますね。御伽話というものはかなり美化された話で、本当は地味なものだと思う今日この頃です。
by (2005-11-20 14:13)
興味深いお話ですね。。。。続きが楽しみです。
by (2005-11-21 08:36)
たった今先週の笑いの金メダルを見ていたら
イシバシハザマが「浦島太郎」をネタにしたショートコントをやっていて、
亀に誘われた浦島が「ほんま?そこ行ったら朝昼晩食べ放題?
そんなら行く行く♪」ってメッチャ乗り気で、
亀が「おかしいなぁ・・・」と思ったら
その男は「浦島プー太郎」だったというオチだったんです。
だから何だ、ってハナシですが。
昔話って奥が深いんですね。長い年月を経て美化されたり
都合の悪い部分を脚色されたり、いろいろあるんだろうなぁ。
続きを楽しみにしております。
by はなぽん (2005-11-21 13:16)