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スリーピング・マーダー~マープル最後の事件 [ミステリ]

昨日の日曜日からグラナダ版のミス・マープル2がまた始まった。NHKの放送では見逃してしまったのでありがたい。ただ、草笛光子の吹き替えが全く合っていないのは相変わらず。明らかに英語の音声とは違うし、独特のキャラも出ていない。英語音声でずっと聞きたいところだが、字幕がないんで簡単な会話以外は聞き取れないないから、結局、日本語録画。

さて、スリーピング・マーダーはヒクソン版で見たことあるが、どうも、話の内容が大分違ったように思う。このグラナダ版(ジェラルディン・マクイーワン主演)は大分、脚本をいじっている傾向があるから、完全に違う話ではないだろうか?

確か、本当はヒロインが夫と家を買うのだが、どうもこの家に住んでいた記憶がある・・・というところから始まるという筋書きだった。実は、その家は本当に幼いときの彼女の実家であり、そこで娘は母が誰かに首を絞められて殺されたところを目撃していたという封印された記憶があるのだった。

グラナダ版では、登場人物の名前・土地(イングランドのディルマス)は同じであったが、ヒロイン(グエンダ)は結婚していなし、話もインドでの宝石窃盗と関係していたりと、原作とはまるで違ったような気がする。また母のヘレンは芸能人(歌手)という設定だった。

でも、最後に大どんでん返しがあり、その点では原作よりも面白かった。

この作品、マープル最後の事件(サブ・タイトル)であり、クリステイの最終作品(遺作)とのこと。親族のために、予め執筆しておいたという作品だそうです(書いたのは1943年で、死後に出版する契約となっていた)。また、現実の夫婦生活は不遇だった彼女の想いがこめられた作品だという話もあるようです。

さて、あるサイトの分析によると、この事件がおきたのは1944年。マープルは1895年生まれなので49歳ということになります。となると、マープルはオバサンで、ジョーン・ヒクソンが演じる年老いたお婆ちゃんではないということになりますね。もっとも、ジェラルデイン・マクイーワンでもかなりの年配に見えますが。そんなんでいいのでしょうか?[がく~(落胆した顔)]ただ、実際には、作品中で時代設定は総じて1950年代になっているらしいですから、60歳前後のババアでもいいのでしょうか?

なお、タイトル(眠れる殺人)とは、マープルが『真相を暴かずに、そっとしておいたままのことがいいこともある』というセリフからきているようです。意味深な言葉ですね。


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たいちさん

LaLaテレビでしょうか。残念ながら、このドラマは観ていませんね。
by たいちさん (2011-04-04 16:37) 

降龍十八掌

NHKで二回ほど、Lalaでも二回目だと思います。
第一部は岸田今日子で声も雰囲気もピッタシでしたが、草笛光子ではダメダメですね。
これも字幕がないので、つらいです。今日の再放送を英語で録画しましたが、まるで意味が分からなかったです。聞き取れたのはカタコトだけでした。
by 降龍十八掌 (2011-04-04 18:28) 

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