月に兔はいなかった [国語]
月野ウサギはセーラームーン。月の黒い部分をどう見ても、とうていウサギには見えませんが、昔から月にウサギがいるといわれてきました。しかも、杵(きね)を持ってモチをついているらしい。
今回、この謎が解けましたぁ!
月(moon)は、百済語でウサグ、新羅語でトキ(⇒つき)・・・というのだそうです。トキのほうは、現在、時間(とき)の意味でも用いられていますね。
奈良時代以前までは、日本各地の言語はたくさんあって通訳を何度も通す必要があった、つまり通訳のバトンリレーが必要だったと日本書紀にも書いてあるそうです。しかしながら、庶民の言葉とは違って、少なくとも支配者層の言葉は大同小異であったそうです。なぜなら、日本書紀のほとんどを通じて百済人が何の問題もなく朝廷の人々と会話していたんですからね。
現在の日本語にアイヌ語の単語がほとんど残っていないのは、アメリカ語にインディアンの単語がほとんどない状況に似ている。縄文人が使っていたのは、カラ語(昔の伽耶地方、韓国南端部)というべき南方系の言語であった。だが、カラ語はほとんど消滅した。アイヌ語はむしろ、インディアンの言葉に近い。朝鮮半島ではほとんど死滅。北海道のように孤立した地域がないからだ。
日本語の単語の比較が難しかったのは、百済語、新羅語が混ざり合っていたのが主な原因である。
京都方面の言葉は百済語(朝廷語)に、東言葉は新羅語に似ている。今話題の、善徳女王の国、新羅は後進国なのでガラが悪い。花郎(ファラン)のような武骨者を生んだのも、武士道的な背景があったからだそうだ。そのかわり、文化度は低いが戦争は強かった?朝廷と鎌倉幕府の関係に似ている。
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