日本語の正体 [国語]
三五館という出版社から『日本語の正体』という本が出ているのを、今朝、新聞の一面の広告で知りました。著者は金容雲さん。
倭(ヤマト)の大王は百済語で話す
というサブタイトルがついています。書評を検索すると、日本語のほうが昔の言語の名残が強く、逆に朝鮮語のほうがかなり変質しているとのことでした。高句麗・百済が滅んだ後、新羅が統一して完全に中国化したため言語が変質していったらしい。一方、日本は漢文のように日本語式の訓読が発明された。
日本語の母音が5個しかないのに、朝鮮語では23個もあるという。もっとも、だからハングルが必要になったのかも?(笑)
日本語と朝鮮語は単語の対応がないというけれど、ドラマを見ている限り、雰囲気はそっくりなんですよね。たまに、似ている言葉もでるし・・・
ホクシ⇒もし クレド⇒けれど
なんてのは、ソックリ。
そもそも日本語と朝鮮語は、文法は全く同じだそうです。確かに、ドラマを見ていると語順は完全に日本語と同じですねぇ~。~ガという助詞も日本語と同じように使っていますし。つまり助詞と助詞で単語を繋ぐ膠着語というわけ。しかも、言い回しや漢熟語もかなり同じです。
もっとも、今の日本語って明治時代の言文一致運動の影響でかなり変質していると思うのですが。
これだけテレビが普及していても、現実には地方の訛りはほとんど変わっていない。ましてテレビも共通語もない時代ならば、なおさら言葉は変化しなかったでしょう。
実は、ズーズー弁が出雲と津軽といった全くかけ離れた地方で共通なのは、どうやらロシア(ウラジオストーク)あたりの靺鞨・粛慎(まっかつ・しゅくしん)族が渡来してきたからだそうなんです。(考古学的に証明されている)因みに、私の出身の蒲原地方は多少、共通語とは違いますが基本的には関東弁。水戸黄門が越後のちりめん問屋を名乗るも、言語的に違和感がないからでしょうね。ところが、ちょっと西にいった福島県は完全にズーズー弁ですし、また北の村上(山形との県境)もこれまたズーズー弁です。また大学時代、隣の富山県からきた人は関西弁のアクセントでした。
私が子供のころ学校で習った、関西弁が(京都から徐々に)地方に広まった・・・なんていうのは完全なウソだったわけですね。
言語の伝搬をこうしてみるのも楽しいですね。ハングルが日本語と同じ文法ということは知りませんでした。中国語は英文法ですのにねえ。
by たいちさん (2009-10-20 17:33)
そうなんですよぉ~。(クレェ~!)
小学校からずっと、騙されていたんですね。日本語は独自の孤立した言語というのは大ウソなんです。今の朝鮮語と比べても、かなり共通しているものありますよ。
アメリカ人が聞いたら、日本語と朝鮮語は同じように聞こえると思いますよ。
by 降龍十八掌 (2009-10-20 19:39)
こちらを見てください。
韓国の学界でもまったく相手にされていません。
http://paekjedaewang.jugem.jp/
むしろ百済語の実態をねじまげる内容であることがわかります。
by 尼尊太郎 (2011-12-08 02:08)