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人麻呂の暗号~2 [国語]

We are one peope !

オバマ次期大統領が叫んでました。まあ、ハッキリ言ってこの言葉は日本語でいうところのタテマエ。ホンネは貧乏人は死ね。勝ち組でなければ人ではない。ってところでしょうか。

オバマ氏がこう叫ぶということは、裏を返せば、人工・他民族国家アメリカは一つではないということ。少なくとも国民は。

同じことは奈良時代の日本にも言えたのではないか。日本は一つではなかった。日本語も和語もまだ確立していなかった。日本書紀ができたのも奈良時代初期。それ以前は日本という国家自体が無かった。日本書紀創作の意図。それは、大和朝廷(藤原氏)こそが正統・正当の政府であるということ。その宣言であったはずだ。つまり、これも真実は逆で、大和朝廷はそれまでの倭国の王族とは血縁関係がないということであろう。

ドラマ『テジョヨン大祚栄』『テワンサシギ太王四神記』でも見たように、三国を統一した晋が滅んだ後、中国大陸・朝鮮半島は五胡十六国といわれる動乱の時代となる。その後、夷(えびす・異民族)である隋が中国を統一。伝説の大倭国の王が、対等の文書を送ったのも、漢民族ではないのだから、ウチラは対等なんやで・・・という意識があったからだろう。やがて、隋が滅び唐が中国の覇者となり、ついには則天武后の支配となる。そんなころ、朝鮮半島は唐と友好関係にあった新羅が半島を統一。日本列島は日本なるウジ素性の分からない新生国が登場する。日本は遣唐使を送って唐と誼(よしみ)を通じたから新羅同様、唐の影響下にあった国家であったことは明らか。一方、百済・高句麗・大倭国は歴史から抹殺された。

一説に高句麗の遺民といわれる勢力が渤海(パレ)をを起こす。この太祖が大祚栄(テ・ジョヨン)である。この国も名前以外は詳しいことがはっきりと残っておらず、ただ、日本とはかなり親密な関係にあったらしい。教科書にはないが遣渤海使というのは遣唐使以上の回数、派遣されている。

こうして、混乱の時代は終わり、唐・新羅・渤海・日本という安定した世界に落ち着いた。しかし、それは国境が確定することであり、言葉や文字が統一に向かうことであった。現に今の日本語のほとんどが漢字による漢熟語である。法律文章などはオール漢語といってもいいような有様だ。韓国にしても同様で、アンニョンなどといって、いかにも、もともと韓国にあったような顔をしている言葉も実は、安寧という漢語なのだ。

万葉集もマンヨウシュウと読めば、これはモロ漢語。たくさんの和歌、言葉が散りばめられているから万葉集と一般には解釈されているが、実は、たくさんの言語で書かれた和歌集というのが本当の意味かもしれない。古代の新羅・高句麗・百済の言葉、さらにそれらの方言すら用いられている。ゆえに、万葉集の初期の和歌には音読・解釈不明のものが見受けられる。また、枕詞といわれる言葉の語源は平安時代の知識人でもまった意味が分からないとされている。

万葉集が本当に和歌集かどうかは疑義がある。また平安時代の知識人が本当に、枕詞を解釈できなかったのか?あるいは知っていて都合が悪いから知らないフリをしたのかは不明。

ただ、万葉集がしばらくは禁書の類として、読んではいけない文書であったという節があるらしい。

現代の韓国の若者が、韓国語を漢字で書くことができないように、今の日本人も語源不明のものは和語として習う。いかにももともとこの国の言葉であったような顔をしている和語というものが、そもそもは非常にうさんくさい代物(しろもの)なんだよね。

~ぽい。というポイも朝鮮語の~に見える・・・という言葉からきているらしい。

 

 


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たいちさん

年末に古代史を興味深く読まさせていただきました。博識ぶりに、いつも感心しています。
よい新年をお迎えください。
by たいちさん (2008-12-31 21:54) 

降龍十八掌

たいちさん、いつも一杯ナイスをありがとうございます。
人麻呂の暗号、おもしろいですね。昔、馬鹿にして読まなかったので・・・反省!です。
今回のは、藤村さんの著書のあらすじですので、私の博識ぶり?は専門の競馬解読で発揮しますね。
今年は本当にお世話になりました。
by 降龍十八掌 (2008-12-31 22:12) 

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