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ファイナルファンタジーⅨは本物のオペラを味わえる! [ゲーム]

ファイナル・ファンタジーⅨ(9)

ファミミコン・プレステなどのハードの進化とともにバージョンアップを重ねていき、FF7に至っては、中世的騎士物語風のイロはなくなり、完全に近未来的な設定になってしまった。(私自身、このFF7だけは、まったく愛着がない) 

さて、いい意味でFF本来の原点の概念(魔法・中世・ファンタジー、戦闘時の音楽とファンファーレも復活)に戻った作品が、FF9(Ⅸ)だ。ただ、意外にこの作品は、旧プレステ最後の作品ということや、ドラクエ7か8?との同時期の発売などの影響であまり、ヒットしなかったという。確かにプレステ2と違って、高画質の容量不足のため、所々しかムービーが発生しない(しかも4枚のディスクが必要であった)し、画面切り替えのさいの時間待ちもかなりあった

最近、FF9をプレステ2で再度プレイしてみたら、ちゃんと正常に動きました!(因みにプレステ2への再収録は中止されたそうです)

☆寓話・哲学・人生 

物語はオペラ風で、音楽が最高!主人公とヒロインの恋の物語に花を添えている。さらに、『生きるとは何か?』という哲学的な問にもなっているし、友との友情という熱いテーマも含んでいる。物語として、全ての要素を含んだ最高の作品といえます。

☆音楽

ヒロイン・ガーネットのテーマ(ハミング)が最高!どうりで、いい声だと思ったら、実はトワ・エ・モアの白鳥英美子さんだったんですね。しかも、エンディングではフルコーラス(歌詞がついた)があるので感動!

★三つの恋の物語

主人公ジタン(16歳)と王女ガーネット(16歳)、ブルメシアの竜騎士フラットレイフライヤー、親衛隊のスタイナーベアトリクス(この女が鬼のように怖いのじゃぁ~。無敵の女将軍で、ごっつう手ごわいんですわ!序盤では、ショックとクライムハザードの荒技でボコボコにされる!)

★物語 

霧の大陸にある都市国家アレキサンドリアでは、王女ガーネットが16歳の誕生日を迎えようとしていた。女王ブラネとガーネットを迎え、城では貴族・民衆が集まり、オペラが開かれる。

若き二人の恋人をめぐる悲劇の始まり。皆様、手には厚手のハンカチをご用意を!

隣国の友好国・リンドブルムから来た劇団タンタラス、実は彼らの本当の目的はなんと、王女ガーネットを誘拐することだった。タンタラスの団長バクーに育てられた不敵な少年・ジタンは城に忍び込む。階段でフードを被った少女とハチ当たりする。実はこれが、こっそく抜け出してきた王女であった。慌てて追いかけると、なんと王女の方から『私を誘拐してください』と頼まれてしまう。

思わぬ展開となったが、作戦続行。そこへ、王女つきの親衛隊隊長のスタイナーが執拗に追いかけてくる。融通のまったくきかない男である。一行の飛空艇は国境付近の森に不時着する。行方不明になったガーネット姫を探すために、ジタンは敢えて団長バクーに逆らっても男を貫こうと決意する。ジタンに男の道を歩ませるために、あえてジタンに倒される団長の親心。

だが、ガーネットをさらった森のヌシを倒したために、森の呪いが始まり、森全体が魔物化して、一行を襲ってくる。すんでのところで、ブランクがジタンを庇い一行を逃がす。しかし、ブランクは森とともに石になってしまう。

ガーネットは亡き父王の友人であった隣国リンドブルムの指導者・シド大公を頼るため、リンドブルムへの国境を目指す。実は、母である女王ブラネの行動が最近、おかしいことに気付いたためだ。ブラネは世界を征服しようとして、霧から作った黒魔道士を大量生産していたのだ。しかも、怪しい武器商人クジャと密かに計画を練っていたのだ。

他人に頼らずにがんばろうとするガーネットはダガー(短剣)と名前を変え、庶民の言葉を覚えようと奮闘しながら故郷を目指す。だが、いつまでも仲間の好意に甘えていてはいけないと思い込み、ジタンたちに睡眠薬(スリプル草)を飲ませ、スタイナーのみを伴にして帰国する。しかし、母はなんとガーネットを監禁して、特殊な手術により召喚獣を取り出してしまう。召喚使は16歳になると召喚獣を完全にマスターできるのだった。つまり、ガーネット(ダガー)は本当の王女ではなかったのだ。(ブラネ女王の生んだ本当のガーネットは生まれてすぐに死んでいた。)

ガーネットは実は、滅んだ召喚使の末裔だった。幼い頃、召喚使の島から母親と小船で脱出したのだった。そして、もう一人、島には召喚使の末裔の少女エーコ8歳がいた。エーコはジタンに一目惚れして、果敢にアタックするがダガーしか目に入らないジタンには気持ちが通じない。

世界制覇をもくろむ女王ブラネは、外側の大陸にも魔手を伸ばしてくる。しかし、すべてはクジャの策略であった。戦艦インビンシブルで召喚獣をもコントロールし、ブラネとアレキサンドリアの軍団は全滅する。最後に正気に戻ったブラネはガーネットに、自由に生きていくようにと言って死ぬ。ついに、国へ帰って祖国復興を目指す決意をしたダガーは、長い髪をばっさりと自ら切り落とすのであった。

しかし、それはジタンとの別れでもあった。互いの気持ちを素直に打ち明けることもできずに、むなしいときをすごすばかり。そんなとき、いよいよクジャの魔手がアレキサンドリアに伸びてくる。空に突然、出現した巨大な目玉。そのとき、ガーネットの記憶が蘇る。故郷を滅ぼした巨大な瞳は、戦艦インビンシブルだったのだ。召喚獣フェニックスの翼で包み、国を守ろうとしたガーネットだが、クジャのインビンシブルによりアレキサンドリアは壊滅する。

★名場面(ムービー映像)

・ガーネットの脱出計画(城の上からテントに飛び降りるシーンは絶品)・・・古典的だが、ダークエンジェルを思わせるロープ・アクションは感動的。

・ブランクの石化・・・凶暴化する森の魔の手から、皆を逃がすためにシンガリとなったブランク兄貴が、ジタンを庇い、その結果、石になってしまう。ブランク、お前はりっぱな男塾の一員だぜ

・リンドブルムの陥落・・・ブラネ率いるアレキサンドリア艦隊が友好国を攻め滅ぼす。母を信じていたガーネット(ダガー)は草原に崩れ落ちる。バックの緑の草原が印象的。

・アレキサンドリアの崩壊・・・翼で城全体包みを、街を守る幻獣フェニックス。あらゆる攻撃を無効化する。なお戦闘時にはキャラ全員にリレイズ(復活)がかかる。

・召喚使として互いに共鳴し、気を失うガーネットとエーコ。

★名文句

・イプセンの伝説 

ダガーを守るために、育ての親タンタラスを飛び出し、召喚使の村(今は遺跡)まで旅したジタンンにダガーが尋ねる。『なぜこんなところまで一緒に来てくれたの?』ジタンはイプセンの本を引用して答える。

その話とは・・・

あるとき、故郷を離れて働くイプセンの下に母からの手紙が届く。しかし、戦争中のためか紙はボロボロでかろうじて読めたのは『家に帰れ』。さっそく暇をもらい帰途につくイプセンだち。いくたの難所をきりぬけ、魔物たちを倒しながら旅を続ける。あるとき、イプセンはふと気付いて友人に尋ねる。『ところでお前、なんでオレについてきたんだ?』 

    『お前が行くって言ったからさ』

            *イプセン・・・『人形の家』が有名

・エーコの決断

おじいさんとは、16歳になるまで島を出ないと約束したけど・・・。自分の気持ちに素直になれ とも言っていたわ。エーコはジタンと一緒に行きたい。だから、一緒に行く! 

★最後の芝居(オペラ) 

エンディングでは、再びあの日と同じくタンタラス劇団の悲恋物語(オペラ)が上演される。特にエンディングでは意外な人物が意外なところから登場!

最後の決戦で、敵であるクジャの命を救うために引き返したジタンと一行とは生き別れになってしまう。

 

それから時が過ぎたある日、アレキサンドリアでは再び、オペラが開かれた。女王となったガーネットは、一人寂しく芝居を玉座から見下ろしていた。

コーネリア姫:あなたは王女という身分の私を愛しているのですか?王女という身分が結婚するのであれば、それは人形でしかありません。

マーカス:あなたが身分という服を脱ぐのであれば、私が愛という衣でつつんであげましょう。

二人は明日の朝の船で駆け落ちする約束をする。しかし、隣国との政略結婚が破談となれば、戦争となってしまうと考えたマーカスは、コーネリアをさらってしまう。約束の時間になっても、現れないコーネリアに失望するマーカス。しかし、彼は彼女を信じつづけ、運命をのろう。そし空の二つ月に向かって、自分の胸の内を語るのだった。『月の光よ、どうか私の願いを届けてくれ!』マーカスはフードを脱ぎて、正面の王座に向かって叫ぶ。その姿は・・・

『会わせてくれ!オレの愛しのダガーに!!』

ティアラもペンダントも捨てて、階段を駆け下りていくガーネット。

エンディング映像は下記にたっぷり、9分54秒あります。ご存分に、ご鑑賞ください。おっとその前に、紳士淑女のみなさま、くれぐれも

手には厚手のハンカチかタオルを用意して 

からご覧くださいね!

           ⇒フルコーラスをバックに、名場面ムービー (エンディング映像)

なお、このラストのエンディング終了後は、懐かしのハープの音楽(FFのテーマ)もエンドレスで流れます。これもうれしいですね。

(降龍のお奨め) 

感動の名作ファイナルファンジーⅨ(ナイン)をぜひ、実際のゲームでご堪能ください。

これは、みなさま自身の物語です!!


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サンダース

プレイしたはずなのに忘れてました。
もう一度プレイしなくてはいけませんね。


by サンダース (2008-05-14 20:10) 

降龍十八掌

サンダースさん、ありがとうございます。
本当に!けっこう忘れているものですね。学校の勉強と同じで、人間って意外に覚えていないものですね。
物語の順番も、結構、記憶違いがあります。
by 降龍十八掌 (2008-05-14 23:23) 

フェイリン

懐かしいです~!
学生の頃プレイしましたよ!
音楽が素敵でCDケースがボコっとなったサントラを買ったのを覚えています!
by フェイリン (2008-05-16 15:36) 

降龍十八掌

フェイリンさん、ありがとうございます。
懐かしいですかぁ~。
わたしは、そんなに前という気がしないんですよね。年をとると月日の感覚が違うのですねぇ~。
by 降龍十八掌 (2008-05-16 22:26) 

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