さらば、日本教

さらば日本教（億ウソへのリンク）

「洗脳｣の怖さを論じるならまだ他にある。
　スポーツや経済情報に始まって「イラク日本人殺害｣そしていつ終わるとも知れない「拉致｣についても、ニュースのコメントは、本質にそっぽ向いて、ひたすら「日本」「日本」、「日本人」「日本人」と民族エゴを執拗に繰り返すだけだ。これをして「日本教の洗脳｣と論駁しているのが

「さらば日本教（夢譚書房）｣だ。著者、赤祖父氏は冒頭でこういっている。

『……「日本人」「日本国民」「日本国」を成り立たせてきた、かなり人工的な民族意識をいったんは解きほぐし改めて自己が群がる集団について考え直す必要を唱えたい』と言い、

司馬遼太郎の言を借りて

「私たちは「日本」「日本」と当然の大前提として己の国を呼んでいるが、

その由来が定かでないという事実

を知っているだろうか。

定かでないばかりか、何やら怪しげな雰囲気さえ漂わせているという点において、世界では稀な国だと教えられては穏やかではない」