0(ゼロ)の不思議 [数学]
ある統計によると
6才半のうち四人に一人は
0+0+0=3!
と答えるそうです。こんな子どもが本当にいたら、なんかうれしくなっちゃいます。
思わずAプラスを上げたくなりますね。
また8才半までのうち2人に一人は
0×4=4
とするそうです。
確かにこの0=零、ゼロというものは非常に厄介いなものです。白や黒が色でないのと同じように、0も本来は数字ではなく記号だったはず。
キカイダー01(ゼロワン)やキカイダー00(ダブルオー)のOは数字ではないでしょうからね。
それがいつの間にか数や数字になっている。(因みに数と数字は違うらしい)
一応、0は偶数という数に分類されていますから数字(あるいは数)なんでしょうね。
でゼロの歴史。
第一段階の0=印・記号としての0、演算記号としての0
第二段階の0=数字としての0
一般的に、位取り計算において空位の箇所に何も無いことを示す記号としての0。
第三段階の0=数としての0
1や2という数字が一つ、二つとい数に対応している以上、ゼロも同様であっていいのではないか?そこでゼロの定義が生まれた。すなわち
N-N=0
こうしてようやくゼロは数の仲間に入った。・・・そうです。(創元社『数の歴史』より)
*著者=ドゥニ・ゲージ(パリ第8大学の科学歴史教授) 監修=藤原正彦 訳=南條郁子
うーん、低学年には難しすぎるぞ!!
さて、こうしたゼロのおかげで、すべての四則演算が可能になった。
ゼロは加法では無力(役立たず)であるが、乗法では無類の威力を発揮する!
なるほど、そういわれてみれば、0の掛け算はぜんぶ0になっちゃう。森博嗣ふうに言えば、
『すべてはゼロになる』って感じ。
但し、割り算では要注意!
けっして0では割らないでください。
これは至上命令だそうですぞ!
ご参考まで。
「0の発明の意義」についてはWikipediaも参考になるかと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/0
by Kimball (2007-08-21 22:38)