萩原朔太郎・・・およぐひと [国語]
以前書いた俳句につづいて、最近は現代詩が私のプチ・ブーム。おじゃる丸の小町ちゃん風に言うなら
ビバ!現代詩!
そのきっかけは、萩原朔太郎の『およぐひと』。小学校6年用の教材にでていたのものを、見たからだ。
およぐひと
およぐひとのからだはななめにのびる、
二本の手はながくそろへてひきのばされる、
およぐひとの心臓(こころ)はくらげのやうにすきとほる、
およぐひとの瞳はつりがねのひびきをききつつ、
およぐひとのたましひは水のうへの月をみる。
私が惹かれたは次の問い。
およぐひとはどんな気持ちで泳いでいるか?想像して書きなさい。
というもの。私の感想は、ゲゲ!なんという難問!
因みに私の解答は、無心?ってところなんですが、皆さんは、どんな解答をされるでしょうか?(なお、今日、模範解答というか解答例を見たのですが、それは私の想像を絶するものだった・・・)
それにしても不思議な詩です。今まで朔太郎というと、浅見光彦シリーズの『萩原朔太郎の伝説?だったか亡霊?』ぐらいのイメージしかなかったんですが、こんな異様な詩を書く人だったんですね。調べてみると、口語自由詩の確立者とういう位置づけらしいので、ぜひ勉強しておく必要があるようです。ということで、この詩の解釈というか鑑賞例を探したのですが、まったくヒットしませんでした。
一般的な(通説風の)解釈をご存知の方がいらしたら、ぜひ、お教えください。
新潮社から、朗読:井川比佐志さんで、
「萩原朔太郎詩集」CDがでています。
残念ながら、「およぐひと」は収録されていませんが。(T_T)
おはずかしながら、小生、40を過ぎてからはじめて
萩原先生の詩(作品)を聴きました!
iPod 万歳!! \(^o^)/
by Kimball (2007-08-02 06:49)
”孤独な気持ち”でしょうかね?
暗い水の中で1人で音を立てずに泳いでいる・・・そんな感じがします。
模範解答・・・気になります。
by Cecilia (2007-08-02 09:19)
こんなのがありました。
http://www13.plala.or.jp/hosonag/jukenhint4.htm
私の感想とはちょっと違いますが・・・。
気持ちよく泳いでいるだけではないと思うので・・・。(解説は模範的です。)
by Cecilia (2007-08-02 09:38)
Ceciliaさん、ありがとうございます!!
そういえば以前、朔太郎が卒論だとお聞きした記憶があります。
くらげ・・・確かに『音なしの構え』で泳いでいるのかもしれませんね。
問題集の解答例は『気持ちよくのびのびと泳いでいる』みたいなことが書かれていました。
・・・なんかだいぶずれているような気がするんですが、ずれているのは私の感覚の方でしょうか?確かに、スレてはいるんですが・・・
by 降龍十八章 (2007-08-03 00:04)
そうですよね!
気持ちよいなんて・・・そんな明るい詩ではないと思うのですが。
暗闇の中で泳いでいるわけですし。
by Cecilia (2007-08-03 00:08)
そうですよねぇ~。
もしかして、最初平泳ぎしていた人は、最終行では反転して背泳ぎしながら月を見ているんじゃないかと考えたくなります。
by 降龍十八章 (2007-08-03 00:14)