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チャイナ橙の謎2 [読書]

登場人物

ディヴァシー嬢   病人とーそして、希望をはぐくんでいる

ヒュー・カーク博士  70歳を越えた学者で、しばしば葬られるのはー書物のなか。

シェーン夫人  ホテル・チャンセラーの第22階担当受付係。

ジェームズ・オズボーン  ドナルド・カークの秘書。

ドナルド・カーク   (ヒュー博士の息子)出版業者で、宝石、切手ーそして厄介ごとの収集家。

忽然と現れた無名氏  着物をすべてさかさまにされて殺される謎の人物

ハッペルさん  紳士に仕える紳士ーしかし、紳士ではない。

グレン・マクゴワン   必要な友人は、真の友人であることを実証した男。

アイリン・リューズ   じゃじゃ馬馴らしにひと役買った女。

ジョー・テンプル   中国の知識でエラリーが取るべき道を定めるのを助ける。(女性)

マーセラ・カーク   (ドナルドの妹)死体を見て卒倒し、あるいは卒倒したまねをする。

エラリー・クイーン  犯罪人とーその被害者をとっちめる。(主人公、探偵)

(ものがたり)

オズボーンの話。カークさんはマンダリン出版という仕事もしている。今夜帰国する、フェリックス・バーンはヨーロッパで新人作家の発掘をしている。別れ際、オズボーンは彼女に今晩、映画にいこうとデートに誘う。

いま、5時43分ですから、8時15分前にでかけましょう。

(いよいよ悲劇が幕をあける)

シェーン夫人の時計でかっきり5時44分

エレベーターから中年の顔つきのがっちりした小柄な男が出てきた。(これが被害者)ぱっとしない服を着て、緑がかった黒のソフト帽をかぶり、てかてかする黒の外套を着て、毛織の襟巻きを巻いていた。まるまるとした手をしていて、ねずみいろの手袋をしていた。平凡すぎるほど、平凡な男であった。

彼は言う。『ドナルド・カークの個人事務所はどちらでしょうか?』男は、まさにディヴァシー嬢とオズボーンがいる部屋入る。彼は名乗らず『内密の用件でどうしてもドナルド・カークに会いたい』という。主人がもどるまで待つこととなった彼は、例の待合室(ミカンのある)に通される。

待合室の様子

三方の壁には扉のない本棚。残る一方は窓ガラスと二枚。読書テーブルと果物。ドアは事務室側と正反対の壁にそれぞれひとつずつ。(計二枚)暖炉の上には、アフリカの土人の盾と槍。ほかに雑誌、キャンデー、果物。本棚(書棚)の前には、いくつかのイスがおかれている。

さて、はなしのつづき

オズボーン(カークの秘書)は客がまっているので、じいさんのいる住居部屋のほうへ電話する。電話にはハッペル(じいさんの召使か?)がでてまだ、ドナルドは帰っていないという。そして

7時15分ごろにキングだかクイーンだかという人をつれて帰るとの電話があったという。

さて、6時25分

事務室をグレン・マクゴワンが訪れる。夜会服を着て、帽子を外套を手にさげている。まだ、カークは帰ってきていないのか文句をいう。カークが今どこにいるか知らないと言うオズボーンにマクゴワンは走り書きを封筒にいれて、それを必ず渡してくれと言う。しかも

今夜の晩餐の前に、内密に・・・と。用があるので早く立ち寄ったが、下の階でまだ、用事がいくつかあるのでといい、再びマクゴワンは去っていく。

 6時35分アイリーン・リューズが現れる。乳房の間に深いくぼみができた(夜会服を来た)すばらしい女だ。彼女もカークに話があると言が、るすなので事務室を去る。

そこで、カーク家のアパートメント(区画)から出てきたジョー・テンプルとアイリーンが鉢合わせ!

女同士の火花が散る!!

 実はジョーもカークに話があり来たのだったのだが、留守ときいて去る。そこへ、今夜の主賓のバーンから電話で遅くなるとの連絡がはいる。

なぜ、直接アパートメントへ電話しないんだ・・・とおこるオズボーン。

6時45分やっと主人のドナルド・カ-クが、友人のエラリークイーンと登場する。どうやら、ちょうど、ホテルのしたで偶然会ったようだ。やっと現れた主人に4人もの来客があったと伝えるオズボーン。そして手紙を渡す。すると

マクゴワンの手紙を読んだカークは一瞬、驚愕の表情を浮かべる。

そうそう、まっている客がいるというオズボーンに、カークはいまそれどころじゃないのだが、よし、さっさとかたずけるかと言い、待合室のドアをあけようとする。しかし、なんとドアは閂を賭けられたように開かないのだった!!

 (いったい、手紙の内容はなんだったのか?)

急いで、もうひとつのドアから入ると、あの男は死んでいた。この、たった1時間の間に、いったい誰が?

つづく

 

 

 

 

 


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