チャイナ橙(だいだい)の謎1 エラリー・クイーン [読書]
読書日記に初挑戦!! ※橙(だいだい)はミカン、オレンジのことらしい
創元推理文庫『チャイナ橙の謎』 エラリー・クイーン
エラリークイーンって名前は知ってたけど、実は読んだことないような感じ。で、挑戦してみました。ウッ、字が小さい!!文体も長くて、用語も古くて、いかにも英語の訳と言う感じで、とても読みづらい。何度か読みかけて、そのたびに挫折。夕べ、やっと、丹念に読んで最初の出だしを制覇。やっと、殺人事件が起こるところまで読み進めた。登場人物の把握が困難。表紙裏の登場人物の紹介をめくりめくりし、やっとなんとか概要がつかめた。
(はじめに)予備知識編
エラリー・クイーンってアガサ・クリスティーと混同していたかも。(自分の中で)
まず、原作者の名前がエラリー・クイーンで、登場してくる若者=探偵もエラリー・クイーンなのだった。!!(知らなかったor忘れていた)そして、父親がリチャード・クイーンといい、警察の警視。なるほど、名探偵コナンの毛利探偵の別れた奥さん(=蘭ねえちゃんの母)の苗字が妃(きさき)なのはクイーンからとったのね。と今頃気づいた。
では、事件がおこるまでの煩雑な内容をかいつまんで要約しましょう。表紙にもあるように、奇想天外な事件なのです。
表紙から
『・・・室で殺された、身元不明の男。着衣をはじめとして、あらゆるものが”さかさま”になっていた・・・』
さかさまってどういうこと。上下逆?裏表?いったいどういこと?
つまり、この死体は靴以外、全部(上着、ズボン、チョッキ、下着)後ろ前に着ていた!!んです。そして、部屋にあったスタンド(ライト)は上下逆さまに、本棚は表側を壁に向けて、絨毯は裏表になったいたんです。
ウーン、このパターンは今まで見聞きしたことがない。(小生、子供のころから名探偵に挑戦!的な本はだいぶ読んでいるのだが。最近の本格ミステリもなんだかんだ言ってよんでいる。えーと有栖川アリスに森ヒロシ、西野園モエ、ナントカ紅子etc・・・)
現場はビルの22階。(親切にも見取図つき)。登場人物紹介も登場順に記載されている。そして、一風替わったコメントも。(こんなん初めてですわ)
例えば、最初に登場する女性は
ディヴァシー嬢・・・病人とーそして、希望をはぐくんでいる。
となっており、なんじゃこりゃ?って感じ。
(ものがたり)
ディヴァシー嬢(32歳の未婚)はカーク博士(これが病人のじいさんらしい)のカンシャクに部屋を追い出されてホテルの22階の廊下に出てくる。この階はこのカークじいさん住居と事務室、外の客室となっている。
彼女が、我慢しているのはニューヨークという格好の場所にいられることと、じじいの息子=ドナルド・カークがいい給料をはらってくれるからだ。そして、ドナルドの秘書のジェームズ・オズボーンを密かに慕っている。
じいさんの部屋の廊下の向かいに来た彼女は、彼(オズボーンさん)のことを考えながら、待合室のドアをあける。(実はこの部屋が問題の殺人現場となる)たまたま、客はいなく空っぽ。そしてその奥の部屋はドナルドの事務室でオズボーンが仕事中のはず。彼一人なら、たのしいおしゃべりもできるので、独身女性にとってはチャンス!!
だが、彼女は事務室のドアを開けずに立ち去ろうとする。(おじけずいたのか?)しかし、そのとき中庭に面した二つの窓の間の読書テーブルに
みずみずしい果物をもったはちがあるのが目に付いた。
ウーン、このミカンがどうやらポイントになるんだろう。
事件現場になる待合室(控え室)なので、詳細を書いておく。客のこと考えたやさしいドナルド・カークさん(じいさんのせがれ)は、りっぱな家具や、書物、ランプ、敷物、花、その他をそろえている。
さて、問題の果物だが、
大きな甘ナシ、リンゴ、タンジールみかん、
タンジールみかんは彼女の大好物だった!!(オレンジより)皮がはぎやすく、袋がはなしやすい。
彼女は、部屋を出ず、みかんを食べ始める。皮をむき、一袋ひとふくろを噛んで吸い、種は上品に手のひらに吐き出した。そして食べかすを
4階下の壁段つきの内庭にほうり投げた。
もうひとつ食べようかしら。しかしやめておこう。
タンジールみかんはあと二つのこっていた。
彼女は入ってきたドアから出て、本廊下へまわり、エレベーター前に座るシェーン夫人(受付係)に会いに行く。
どうやら、今夜カークさん(主人ドナルドの方)の友人(バーンさん)が帰国するので、晩餐会を開くのよ。でもあのじじい(父親カーク博士)たら、
タキシードの着替えを私に手伝わせないのよ。
(ムム、被害者は服をさかさまにさせられるんだよな。これって、関係あるのだろうか。それとも、ミスリードなのか?)
とそのとき、エレベーターから女客が出てくる。彼女はアルコールの匂いをさせえながら、
ディヴァシー嬢が来たのとは反対の方へ歩いていった。
ふん、あのあばずれ女・・・・と悪口をいうシェーン夫人。
彼女のオズボーンへの気持ちが解っている夫人は、さりげなく、モーションをかけなきゃだめよという感じでアシストする。見栄を捨てた彼女は結局、彼(今一人っきり)がいる実務室のドアを開ける。
さて、カークとオズボーンの仕事だが、どうやら切手・宝石の収集と同時に出版業をしているらしい。彼は、ちょうどそのときアルバムに顔をうずめるように仕事に没頭していた。
(そういえば、残された遺産の謎=高価な切手だったという話は推理物の常識だが)
つづく
第二回にご期待ください?
降龍十八掌さん、nice!ありがとうございます。
TBは同じ記事については、勝手に整理しました。すみません<_o_>
いきなり、チャイナ・オレンジから読み始めましたか!
これはナンセンス・パズラーで好みが別れますからね。。。
これが面白くない、と思っても、エラリーを見捨てないでね(^^)
by ゆーじあむ (2005-07-20 08:04)
重複したトラックバックで失礼しました。やり方がよくわからなかったもので。
いきなり、チャイナです。『さかさま』に惹かれまして。最後のトリック編はまるで『コナン君』のようでした。でも、絵の説明がないと全然、解りませんよね。
by 降龍十八章 (2005-07-20 17:01)