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読み人知らず・・・ [歴史]

〇〇天皇の墓が発見!とか卑弥呼の墓か?!なんてデタラメな記事が飛び交う新聞・ニュースには、正直あきれて物もいえませんが、まあ、バカドモは放っておいて真実の歴史の旅を満喫しよう。

日本書紀が先行する歴史書(『日本旧記』『百済三史』など)を切断・結合してつくられたのは周知の事実。一通りの説しか載せない『古事記』をは違って、日本書紀は『ある文いわく・・・(一書に曰く)』の形で本文意外にも何通りもの説を載せている。

さて、万葉集や古今集はどうかというと、やたらに『読み人知らず・・・』ってのが出てくる。これは本当に知らないのではなくて、言ってはいけない名前だからわざと隠しているのだそうだ。たとえば、有名な『君が代』の詩が自体からして読み人知らず・・・だというから笑ってしまいますなぁ~。

そらそうでしょうなぁ~、通説では日本に漢字が入ったのはなんと6世紀だと言い張るのだから、ずっと以前の人が漢字や文字を使って和歌を書いていたというは矛盾しますわなあ~。もっとも、当時にしても文字を知っていて和歌を詠むなんてのは当然、上層階級の人間だけだから防人とか庶民の詩があるってのはウソですわなあ~。防人=倭国の武将クラス、庶民=倭国の貴族・王族ってことでしょうなぁ~。なんでも防人といっても7世紀の近畿地方の人の詩はないというから、大和朝廷は一体何をしていたか?分かろうというもんだ。

さて、君が代とは何か?古今集の賀歌に『読み人しらず』『題知らず』で収録されている。

平家物語では、平忠教の歌が『読み人知らず』で載せられているという。つまり、滅んだ平氏、敵国の平氏であればこそ名前を載せることできなかったわですなあ。ただし、忠教の場合は題名だけは『故郷花』という題名が残されているという。ところが君が代の場合は題名すら残されていない。

大唐帝国に逆らって、東の天子を名乗った倭国の国王は、高句麗・百済の王と同じく長安へ護送されてしまった。その倭国の本拠、博多湾岸では今もこの君が代が歌われるているそうです。『吾が気味』が『千代』(福岡県庁のあるところ)から船にのって、志賀島(金印で有名)にお越しなる・・・という歌ですなぁ~。

有名な隋書・国伝(タイこくでん、倭国の蔑称か?)にも、ハッキリと俀国(倭国)こでは王はアハキミ、王の妻はキミとある。東アジアでは新羅の善徳女王が女性君主のハシリだが、実際には卑弥呼やそれに先行する形の女王伝説があったのかもしれない。だからこそ、ここ一番で卑弥呼や壹与(イヨ)が擁立されたのかもしれない。先の福岡県千代の地は、実は差別部落があるという。ということは、かつての古い王朝(九州王朝以前かもしれない)の名残なのかもしれない。

ところで、結婚式で有名な高砂の歌は九州阿蘇の神主の歌だそうだ。九州はもとより住吉神社の本家(博多湾岸の住吉大社)であるが、その神主さんが播磨の浜で二人の老夫婦に会う。彼はは実は松の精で、二人の乗った小船を追いかけていくうちに摂津の住吉に着いた・・・という話。

おきな(翁)=摂津・大阪住吉 おうな(嫗)=播磨・高砂

ということなのだが、これはどうも違うようだ。大阪と播磨は目と鼻の先だからね。

高砂の歌は最初以外知りませんが、その趣旨は時間も場所も遠く離れていても二人の心は永遠ですってことらしい。つまりガラスの仮面の紅天女状態なわけですなぁ~。[ハートたち(複数ハート)](二人の翁と嫗は松の木の精だという)

実際、嫗も『高砂=上代の万葉集の昔のこと』と言っているそうです。つまり、この歌の本当の趣旨はやはり、九州糸島・博多湾岸のことなのだ。タカスナと読まずにタカサゴ。高砂族とは九州から離れた台湾・中国の高砂族のことらしい。本来は女性が男性に呼びかける歌なんですなあ~。そういえば、古事記でも最初に声をかけたのは女性のイザナミであった。古代は女性が中心だった名残といわれていますね。

古代日本語としては、タカサゴとは太郎のタ、神聖な水のカ、地名のサ、男子を意味するコ。つまり、神聖な水の土地(海辺)に住む男の人・・・という意味になるそうです。だから、女性が男性に向かってタカサゴやと声をかけるんですなあ~。

住吉はスミヨシでなくてスミノエと発音する。

まあ、結婚式でこの歌を歌うひとは、ひとこと薀蓄を語るときっと感動を誘うと思いますね。いや、しかし、昔は常識であったこの歌も現代では歌える人はまず居りますまい。だいたい、難しいでしょうしね。代わりに、高砂の本当の意味を説明してお祝いの言葉にするとよいでしょう。


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コメント 4

collet

我が家にも播磨の高砂市に親戚がおります。
何ともお目出度い地名ですが、やはりソコからだったのですね。
で、、、おっしゃるように、
今じゃ高砂屋~を聞くこともありませんね・・・(;一_一)
by collet (2010-12-11 15:58) 

降龍十八掌

colletさん、ありがとうございます。
タカスナでなくてタカサゴと読むところに意味がありますね。

by 降龍十八掌 (2010-12-11 19:24) 

たいちさん

「たかさご」の話は、大変興味深いですね。
by たいちさん (2010-12-12 18:13) 

降龍十八掌

たいちさん、ありがとうございます。
昔、大岡越前で片岡千恵蔵がタカサゴヤを歌ったのが印象に残っています。
by 降龍十八掌 (2010-12-13 11:58) 

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