日めくり万葉集 [歴史]
日めくり万葉集
ＢＳｈｉビジョン 早朝６：５５分～７：００までの５分間（月曜深夜にまとめて再放送あり）
という番組があるそうな。今朝、『だんだん』を見た後に、番組予告を見ました。すでに、２００回以上放映されていたようですが、ハイビジョンなんて、地上波がなくなってからはいちいちチューナーをいじらないと見ることができないので、見る機会が激減していました。
ただ、番組宣伝を見ていて気になったことがあります。
文化人の方々が、毎回、登場なさるようなのですが、田辺聖子さんだったかが
『万葉人の素直な表現・・・』とかいう、一般的な常識論です。
はて、万葉時代（番組の説明では西暦６３０年～７５０年くらい）の人々と、現代人では人間としての完成がそんなに違うのでしょうか？また、現代人は自然から音を聞き取れないのでしょうか？
そんなことはないと思います。古今東西、人間としての情などというものは、そんなに変わっていないと思います。
むしろ、万葉集は言葉遊び・暗号の部分が非常に大きく、素直どころか、凝りに凝った技法・作為が散りばめられた作品ではないでしょうか？（実際には、万葉仮名と呼ばれるオール漢字の当て字で書かれており、音訓いりまじり文です。はたして、これが日本語か？と疑いたくなる強引な解釈も数多い。）
一流の文化人といわれるまでの人々が、これほど、一般的な通説にまどわされているのは、日本の歴史教育が間違っているからです。まさに日本教といわれる宗教に染まっている。いや、染められている。
真の日本列島の歴史を知らずして、万葉集は語れまい。
自分の無知さ加減を、世間に公表にすることになってしまいます。
読み人知らず
よく、万葉集は無名の庶民の歌も読まれていると言われます。だが、本当に無名の庶民の歌が残されるでしょうか？
そんなはずはないですよね。だって、一部の貴族しか字は読み書きできないんでしょう？
『読み人知らず』とは、知らないどころか大いに知っている人の作品ではないでしょうか？つまり、編纂者や時の権力者たちにとって都合の悪い人たちの存在を消した証ではないか？
邪馬壹国から続く、大倭国と呼ばれる九州王国が存在した。丁度、隋～唐にかけての時代、高句麗遠征が行われ、朝鮮半島・日本列島は激動の時代でした。（この辺の事情は、ドラマ『大祚榮テジョヨン』を見るとよくわかります）まさに、百済・高句麗が唐に滅ぼされ、日本では白村江の戦を契機に大倭国は滅亡し、時の国王（薩夜麻サチヤマ）は、高句麗最後の王、宝蔵王（ポジャン王）同様、長安に連行されてしまいます。（１０年後くらいに日本に帰国したと、日本書紀には書かれていますが）
この大倭国王・薩夜麻が、有名な大悪王・天智天皇のモデルかもしれません。（白村江の戦いに先駆けて、土木工事などの苦役の乱発に、民衆の間に怨嗟の声がうずまいた・・・と日本書紀にあるそうです）ですから、それを倒した天武天皇が高句麗の大莫離支（テマクリジ、日本でいえば大老か？）、淵・蓋蘇文（ヨン・ゲソムン）であるというのも十分にありえます。
その後、唐の進駐軍が北九州に駐屯。そこで、日本（いわゆるヤマト朝廷）という新たな国が登場します。万葉集とは、本当は、先に滅んだ大倭国の勅撰歌集が元になっているのではないか？当然、亡国の天皇や大臣・貴族たちの名前は伏せられることになり、読み人知らず・・・ということになったのではないだろうか？
万葉集の歌には、つじつまの合わない点がいっぱいあります。しかし、吉野や日向など、奈良ではなく本当は北九州にあった地名だと考えると、俄然、それらの和歌の描写が生き生きしてきます。
柿本人麻呂も大倭国の宮廷歌人だったかもしれません。
確かに”日本教”に染まった人々は”万葉集”が好きなんですよね。
”清く明く直い心”・・・とか言って。
でも降龍さんのおっしゃることはもっともだと思って読ませていただきました。
by Cecilia (2008-11-06 22:29)
Ｃeciliaさん、ありがとうございます。
万葉集より万馬券が大好きな降龍です。
万葉集には、戦争の歌が多く、単なる風景描写の歌ではないものが多いようです。歌集と言うより、隠れた歴史書ですね。
人麻呂歌が本当に優れたうたなのかどうかは判断できませんが、彼のような大歌人の氏素性が不明！と言う謎も、九州王朝説なら説明できますね。
by 降龍十八掌 (2008-11-07 08:48)
この番組は観ていませんが、BShiビジョンは好きで、よく観ますね。
by たいちさん (2008-11-07 13:14)
たいちさん、ありがとうございます。
私も、この秋から、競馬中継はｈｉビジョンで見ています。ただ、パドックをじっくり見せてくれませんけどね。（フジもそうですが、有力馬しか見せてくれませんね）
たまに、ゴルフもやっていますね。
by 降龍十八掌 (2008-11-07 16:05)
万葉集では「作者未詳」だよ。
by 読み人しらず (2008-11-19 10:35)