キリスト教の学問1 [考証]
おことわり
このシリーズは歴史考証であり、人の信じているものにケチをつけるわけではないので悪しからず。
天地創造やバベルの塔、ソドムもゴモラ(大映の怪獣じゃないぞ)、ノアの箱舟、十戒、など有名な話ばかりの旧約聖書(というより本物の聖書)=ユダヤ教からなぜ、キリスト教が生まれたのか?このたび、話題のダビンチコードのおかげで、キリスト教関連の本を読んで勉強になりました。なるほどと思える話がいろいろあったので、この機会にご紹介します。
いわゆる旧約
アブラハムは嫡男のイサクを神への生贄として火あぶり?にしようとする。(なんとも酷い話。しかも彼にはアラビア人かエジプト人の妻との間に長男?がいたのだが、こちらは追放してしまう。)
そして新約とは神とイエスが結んだ契約。
と、ここまでは誰でも知っている話。だが、この二つの話の間の関連性を考えた人はいるだろうか?
実はこの二つの間には関連性がある。つまり
『どちらも父がおのれの息子を生贄にした』ことなのだ。
ゆえにイエスはただのユダヤ人であってはならない。なんとも奇想天外な発想で、主=神の子というレトリックを作り上げたのである。うーm、気付かなかったなぁ。
旧約聖書を読み込んだユダヤ教の一派(エッセネ派)が作り上げた壮大なドラマ。
キリストの十二使徒はイスラエルの十二部族になぞらえたもの。本来、主に捧げる子羊は火あぶりにして形がなくなるまで燃やすのだそうだが、残念ながら当時のローマの処刑方法は十字架への磔だったというところが誤算。
本来の生贄は決して脚の骨を折ってはならない決まりだったため、イエスの死体を引き取りⅡ着た者が『どうか骨を折らないでほしい』と嘆願したのは有名な話。(磔では完全に死を確認するためナタで脚を断ち切ったという。よって、イエスは最後に日本の獄門のように槍で突かれたという。)
三四郎で有名な『迷える子羊』はなんで、生贄なのか?神様がラムの肉がお気に入りだからなのどうかは『神のみぞ知る』ところだが、当時は金持ちは羊を、貧乏人は鳩を生贄に捧げたそうだ。だが、実はこれも神殿前にいる業者が焼かずに、再利用していたのでイエスは怒って業者の屋台を破壊(テロ活動)して回ったという。この話はあまり有名でないですね。
するとイエスを裏切ったユダとい名前にも疑問がわく。裏切り者はなぜ、ユダではなければらないのか。ユダヤ人では人気のある名前のユダ、ヨシュア、ヨセフ、アブラハムなどは何人にも使用されるので紛らわしい。因みにペテロはあだ名で本名は違う。故にユダも本当の名前がユダだったかどうかは疑問なのだが、とにかく裏切り役はユダという名前でなければならなかったのではないか?と類推する。なぜなら、・・・
(後は次回で。なんか逆説の日本史みたいになってきたなぁ)
旧約=十戒。ちなみに槍は「ロンギヌスの槍」。
旧約の中で、既に救世主(マーシーアッハ(メシア))の出現は預言されている。
by 南無 (2006-06-03 01:21)
南無さん、そうですね。一般的には十戒が旧約。これは、はじめて文字化されたという意味で劇的だったようですね。元をたどると、アブラハムと神の契約がはじまりというのが聖書の趣旨かなと、改めて気付いた次第です。
メシアの予言(原語では預言という訳語は使われていません)。そこなんですよ。むしろ、その話に目をつけてを利用したという説を紹介したいのです。ですから、その予言では十字架で殺されるという予言は書いていないわけですね。
(十字架はローマ帝国のやり方なので)
by 降龍十八章 (2006-06-03 11:35)
降龍さんに影響され、「ダ・ビンチコード」を今度観に行こうと思っています。
降龍さん、旧約に詳しいですね。
ケチをつけられているとは別に感じませんので、ご安心を・・・。
後編も楽しみにしています。
by Cecilia (2006-06-08 08:17)
「ダ・ビンチコード」、まだ読んでいないのですが、子供が一緒に観てやばいところはないのでしょうか?(長女は社会の先生にすすめられたそうですが。)
ちなみにもう観た姉は、クリスチャンである私が観たら「けしからん。」と思うのでは・・・と思ったようですが・・・。
by Cecilia (2006-06-08 08:19)
Ceciliaさん、こんにちは。ちっとも詳しくないですよ。本で読んだことをそのまま、書いているだけです。なんか、むかしの『大予言』みたいな感じで、おもしろいです。
ダビンチの作者も言っていましたが、むしろキリスト教に興味を持つ人がでることでプラスの効果の方が多いかもしれません。実際に、作者の狙いもそこだったかもしれません。
by 降龍十八章 (2006-06-09 11:39)