SSブログ

アーサー王子の冒険(ダビンチコードを10倍楽しむ) [超常現象]

人間の月面着陸も神の奇跡もまったく信じていない科学的人間の降龍です。(別にイルミナティの一員ではありません。でも、UFOと宇宙人はいるのでは?とは半分思っている。)

小説ダビンチコードではイエス様の血を受けたという伝説の聖杯(グラス)がテーマとなっているが、聖杯を知らない人も多いと思う。

西洋特に英国では、伝説のアーサー王の物語が有名である。私が中学生のころ『燃えろアーサー』なるアニメで初めて、アーサー王(アニメでは王子)のことを知った。ただ、石に刺さった剣を見事に引き抜いた少年の話はなんとなく聞いたことがあったような気がする。

桃太郎や浦島と違って長編であり、いろんなバージョンがある。アニメは中世のトマス・マロリーの原作にしたがっている。

『燃えろアーサー』

4世紀ごろのイングランドはログレスと呼ばれていた。ローマ帝国がいったんブリテンから引き上げた後、原住民のケルト系民族はログレス7カ国に分かれていた。盟主はアーサーの父ユーサー王で、母はイグレインであった。魔女メデッサと悪王ラビックらの陰謀でユーサー王・王妃は殺される。幼いアーサー王子は部下のサー・エクターの子供として養われる。兄のケイを本当の兄と信じて。だが、ある日父は本当のことを打ち明ける。『では、今後は親しみをこめてサー・エクター、サー・ケイと呼ぶことにしよう。』

その後アーサーは霧の中で不思議な緑の騎士とであったり、石から剣を引き抜いたりと不思議な経験と冒険をつむ。やがて、他国の王子であり従兄弟のランスロット、トリスタン、ガラハット、パーシバルらと出会う。これがあの有名なアーサー王と円卓の騎士達である。(円卓はきっと上座・下座をつくらずという意味であろう)アーサーはその血統から盟主となる。

さて、魔女メデッサを打ち破るには聖剣エクスカリバーと聖なる盾ビショップがいる。預言者マーリンの教えにより若きアーサー王子は旅に出る。不思議な湖の渦の中から聖剣エクスカリバーを受け取ったアーサーは聖なる盾も手に入れ見事、父の仇の悪王ラビックと魔女メデッサと倒す。王妃には美しきギネビア姫を手に入れる。

『燃えろアーサー白馬の王子』

イングランドを統一し、しばしの平和を楽しむアーサー王子のもとに北欧でザイキングが暴虐無人の悪さをしているとのうわさが入る。アーサーは単身、愛馬ペガサスを連れ大陸に渡る。身分を隠して平民のかっこで。だが、ひとたび事件となるや、いずこからペガサスとともに騎士のいでたちで悪人どもをこらしめる。これぞ人呼んで白馬の王子。

実はザイキングの首領は生き延びた悪王ラビック、なんとあの魔女メデッサも復活していたのだ。最後はまたまた聖剣エクスカリバーの威力で、魔女を倒しウルドの坪に封印する。坪はカンタべりーの大司教さまにあずけることとなる。

とまあ、あらすじはこんな感じ。

原作ではこのアーサーのヨーロッパ遠征の間に、親友ランスロットとギネビア姫が不倫の関係となってしまうという悲劇に発展する。

またトリスタンとイゾルデの話、ガラハット卿の冒険、パーシバル卿の聖杯探しの話など各種あるらしい。いったんローマ帝国の先例を受けているだけに4世紀ごろのブリテン(ログレス)にはキリスト教が十分広まってたのかもしれません。

アーサー王の話は別のバージョンもある。先年、NHKで放映された『アヴァロンの嵐』はその系統の代表的な話。

母イグレインは実は魔女の国の出身で、ユーサー王の前に夫がいた。アーサーの姉は父の違う姉というこになる。名はモーゲイン(とかいったような。)魔法の力を引き継ぐ姉モーゲインとアーサーはある晩、姉弟としらずに儀式で結ばれ、姉は妊娠して息子を産む。やがてこの子供がアーサーの宿敵となり最後はアーサーの命を縮めることとなる。(なんだか太平記の足利尊氏のような話)

アーサーの母が魔女であるからこそ、不思議な力をもっていたわけだ。また霧の中からこの世を魔女の世界がつながるという設定も、この物語の原点のような気もする。おそらくキリスト教が伝わる以前の女性崇拝と関係があるのかもしれない。

ドラマの最後でもキリスト教の中のマリア崇拝も、その起源はこの女性崇拝らしいという解説であった。うーん、なんともロマンあふれる話です。(ワタシャ、この手の話が大好きなんです。)

RPGの元祖、ドラゴンクエストもこの聖杯を求める騎士物語がモチーフになっている。(英語でもクエストとなっています。)


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 2

Cecilia

「燃えろアーサー」!!見てました!
今でも時々見たくなるのですが・・・。歌も何となく覚えています。
そして私が大好きだったトリスタン様はいつも竪琴でバッハの平均律(グノーのアヴェマリアになっているプレリュード)を奏でていました。この爽やかなトリスタン様と「トリスタンとイゾルデ」(ワグナーのオペラ)が結びつきません・・・。
by Cecilia (2006-05-27 17:19) 

降龍十八章

希望よ光り、はるかな空よ~ですね。
私も同様で、アニメのトリスタンはかっこよかったですね。しかし、バッハまでは気づきませんでした。バッハッハ。
終わりの歌ではイントロで竪琴がはいってましたね。あそこだけ、ギターで弾いていたものです。
by 降龍十八章 (2006-05-28 00:14) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。