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小学理科 [理系学問]

小学生の理科問題

元素記号が全く分からず、原子や分子の知識もないままに小学生に化学変化を暗記させる。

これって一体、何なのか?

水素+酸素→水(酸化水素)

過酸化水素水+(触媒)二酸化マンガン→酸素(と水)

ぐらいなら常識として覚えられるだろうが

炭酸カルシウム(石灰石)+うすい塩酸→塩化カルシウム+水+二酸化炭素

亜硫酸ナトリウム+濃い硫酸→二酸化いおう(小学生なのでヒラガナ

亜鉛+薄い塩酸→水素(+塩化亜鉛)

なんて、どうして○暗記できるだろうか?

こういうものは、元素記号を知らずに覚えられるものではないと思うのだが・・・

気圧が下がって、空き缶がへこむとか、

オゾン層が破壊されて紫外線の影響がでるとか

という知識、概念を覚えるのは有益だと思うのだが、化学変化を暗記させるのはいかがなものであろうか?

アメリカでは低学年から元素記号表や原子構造などの概念を教えるそうだが、教える側からも分子モデルを使わずに説明するのって至難の業だと思うのだが、いかがか?

社会でCO2問題とか習って知っているのだから、どんどん分子モデルで教えたほうがよいのではないだろうか?

CaCO3 + 2HCl → CaCl2 + H2O + CO2

これで、一発。アルファベットの便利さよ。

 


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はなぽん

激しく同感です。ほんとに間違ってる、日本の教育システム。
一時、円周率を「3」にしてましたね。あれ、今はどうなってるのかな。
文部科学省のエライ人は、子どもは子どもだって下に見てるんです。
でも、私は子どもは大人より賢いんだって思います。
大人になればなるほど人間はバカになっていくの。
だって、脳細胞は死滅する一方ですもの。
だから、小さいうちに正しいことをきちんと教えてあげると
天才続出。私はそう思います。
by はなぽん (2005-10-31 23:57) 

降龍十八章

ありがとうございます。
ただ、問題はきちんとまじめに授業を聞いてくれるかという、基本的な問題が頑固なカビのように前に立ちふさがっているわけです。
押し黙ってる生徒と、ふざけまわっている生徒の両極端という非常に厄介なクラスです。二つを足してニでわると理想的な、元気で明るいよいクラスなんですがね。
by 降龍十八章 (2005-11-01 00:15) 

でか

あのー、僕は元素記号を早くから教えちゃうっていうのには反対ですね。
たとえば算数のつるかめ算で、xとyで連立方程式でとけば簡単なのに…
っていう理屈と似てる気がします。高校生くらいのレベルで言えば、
微積分の概念を教えてから物理を学ぶべきという話にもなるかと。

ま、たしかにこういう「丸暗記」でやたらに覚えさせるのもどうかとは
思いますけどね。
by でか (2005-11-01 14:58) 

降龍十八章

鶴亀算と方程式の関係とはちょっと違うと思いますね。単純に覚え方の問題ですから。丸暗記(方程式)でなく、理屈(鶴亀)で覚えましょうとうい話ですから。むしろ、逆ではないでしょうか?
それと、このあと結局□△○などをつかって、どれが酸素でどれが水素ですかという問題がでるので、結局中学・高校の科学の問題の先取りとなっているわけです。
何の説明もなく、体積は1:2だが重さは1:8→9になるなんてい記述も載っているのです。
今回は5年生ですが、6年生になれば元素の質量比や反応する質量比も求めねばなりません。(中学の問題を先取りしたもの)
by 降龍十八章 (2005-11-01 15:32) 

でか

 あまりコメント欄で議論になっちゃっても、申し訳ないんですけど、
僕はこの問題は「現象」と「理屈」どちらを先に学ぶかということと捉えて
書いたつもりです。(ちなみに、数学の方程式=丸暗記、算数の鶴亀算=理屈という図式はどうかと思います。両者とも実は同じ解法を示していますが、より抽象化されたものが連立方程式といえるでしょう。)
 確かに何を化合させると何が出来るということをやたら丸暗記させることには
疑問がありますが、逆にそれを教える前にはじめに元素記号を教えるとなると
たとえば塩素=Clという記号化、原子・分子という概念、周期表など覚えること
はもっと増大します。周期表もまた丸暗記するしか仕方のないものですよね?
また、英語圏などでは酸素=Oといっても頭文字をとるだけですが、
日本語では小学生にアルファベットを教えるという別の問題も出てきます。
 理科の世界は「観察」→「実験」→「理論」であって、その順番を踏まえての
カリキュラムかと思います。理論があってこの世の現象が起こっているわけ
ではなく、現象を観察することから法則という理論を人間が作っていることを
学ぶことは重要だと思います。そのために理屈からではなく現象の羅列に
なってしまうのも私はアリだと思うのです。
 教える側としての降龍十八掌さんの意見を完全に否定する気はありません
が、別の視点で、こういう考え方もできるのでは?と言いたかっただけです。
 これを書いていて、高校の化学に出てきた「酸化と還元」という言葉に
惑わされたのを思い出しました。酸化って酸素がくっつくということじゃないん
ですよね。電子はマイナスを帯びてるとか、こういうの全部歴史的な背景で
出来ちゃった話ですよね。こういうのこそ何とかしてほしかったなー。
by でか (2005-11-02 23:32) 

降龍十八章

周期表は理科室にはってあるし、分子モデルもあるでしょう。5年生ぐらいならその意味を知り始めていいのではないでしょうか。
ローマ字も窒素酸化物NO-X、H20もCO2もちゃんと学んでいるわけですし。
by 降龍十八章 (2005-11-03 00:31) 

でか

 「意味を知り始める」ために中学の先取りで分子モデルの説明があるのでは
ないのでしょうか? 降龍十八掌さんの本文を読んで、「現象を覚える前に、
法則を学ぶべきだ」とされている点に私は異論を挟んだわけで、知る必要が
全くないとは言いません。「知り始める」と「学ぶ」の差は大きいと思います。
 本文で示されたような化学式を理解させるまで学ぶのには、かなりの時間が
必要で、あまり現実的な意見とは思えなかったのです。実際私も20年以上前
同じように化学変化を覚えさせられましたが、これを原始モデルから学ば
されていたら、いくら算数・理屈大好きだった私も閉口したと思います。
 重ねて言いますが私が主張しているのは、「現象」と「理屈」どちらを先に
学ぶべきかという問題で、「現象」から入ることも必要だということです。
ニュートン力学を学ぶ前には、微積分が必須だといわれても困るでしょ?
by でか (2005-11-03 02:16) 

降龍十八章

現象を覚える前に法則を覚えるべき
という趣旨では書いてないとおもいますが。
二酸化炭素はCO2と書けば覚えやすいのでは、という提案です。
外の実験の、石灰や石灰水、チョークなどのときも、いきなり炭酸カルシウムとか水酸化カルシウムとか出てきて覚えさせられるのです。
炭酸は炭素と酸素、水酸化は水素と酸素、二酸化炭素は酸素2つと炭素1つ。ということですから、分子モデルと全く同じことです。
これを丸い図で視覚的に捕らえたほうが、覚え易いのではという意見です。
例えば、オゾンとオゾン層、オゾンホールの問題も同じ単元で学ぶわけで、オゾンごO3で酸素が02であるということを、説明しないわけにはいかんでしょう。
○2と○3つの絵ですから、簡単でしょう。
また、
ほかの単元では、まさに現代までの科学が到達した『法則性』を覚えこませているわけです。てんびんの原理、植物の分類、天体、星座などなど
本当に中学、高校のバグリ(先取り)ばかりです。
by 降龍十八章 (2005-11-04 11:11) 

でか

ちょっと勘違いしてましたかね。スイマセン。理論を先に学んだ方が理解しやすいとおっしゃっているように読んでいました。
化学式もいいですが、机上で覚えるのと同時に、実験などで実際の反応の様子とかを見て覚えてほしいなーって思います。ビデオでもいいので。
亜鉛とかの金属に塩酸かけると溶けて泡が立つ、この泡は実は水素なんだよってそれで覚えられるかなって思いますがそれではだめですかね。
by でか (2005-11-05 03:20) 

降龍十八章

それでいいですよ。
ただ、反応物(塩化カルシウムとか)までいきなり出てくるし、続いて、酸化イオウ、塩化水素の作り方がそれぞれ2通りもでてきたり(硫酸、塩酸への布石だと思われる)して、漢字だけで覚えるのは大変だということです。
小学生としては『エンカカルシウム?』という感覚でしょうから、記号や図で示した方が分かりやすいと思うのです。
また硝酸はなぜか窒酸とは呼ばないので、成分が何かということをしっかり覚えた方が、簡単だし、覚えやすいと思ったわけです。
石灰石も水酸化カルシウムであると知らない困りますから。
どうせ、中学の先取り問題ですから。
もっとも、昨日一流中学の3年生が中間テストでCaCO3を思い出せなかったと言っていましたけど。
by 降龍十八章 (2005-11-05 11:36) 

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