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将棋ゲリラ現る・・・ [囲碁・将棋]

将棋ウォーズも冗談でなくなった。現実に将棋界がウォーズになっている。

というのも、ユーチューバーで将棋実況(24やウォーズでの対戦)をアップしている、クロノさんという人がかなりアクドイいやがらせを受け続けている。

クロノさんというのは、将棋アマ3~4段ぐらいの方で、将棋連盟とはいっさい関係のない人らしい。一方、元奨励会出身のほかのユーチューバーはあまり攻撃を受けていないらしい。

具体的には、ユーチューブのライブ実況とかやると、偽のアカウントを作ってなりすました連中が多数登場していやがらせコメントをしたりする。実際、私の参加したこの日曜のクロノさん主催の将棋大会にもニセモノが登場して、大会を混乱させた。なお奇遇なことに、私と1回戦で対戦した「masaharu」さんがという方のニセモノ「masahara」「 masaharo」 なんて人が登場したらから、2回戦以降の対戦相手もうっかり騙されてしまったのだ(笑)

また、クロノさんが将棋ウォーズとかやると彼を狙い撃ちした 「スナイパー」連中が登場してくる。彼らはは実力が6段以上あるので、まず奨励会経験者だろうと思われている。

結局、ユーチューバーはお金を稼いでいるから、どうやら利権がらみの疑いが濃厚。ソフト疑惑問題で、将棋連盟も今後は収入が 不安定になってくる。つまり、将棋ソフトが強いなら、タイトル戦の主催者の新聞社がスポンサーから降りてしまうという意見が増えつつある。となると、連盟としては現在の将棋ウォーズとの連携に加えて、ユーチューブ支配をもくろんでいる可能性が濃厚。

どうやら将棋連盟もしくは、そのイキのかかった連中が、非連盟関係者の活動を妨害している可能性は高いのではなかろうか。 

 

 

 


竜王戦は3対3のタイに [囲碁・将棋]

注目の竜王戦第6局は、昨日終了。前回から間がなくて、見逃してしまった・・・(汗)

だが、ネットニュースで丸山九段が勝ったとわかり、3対3でフルセット7戦目が決定した。また、先週の叡王戦は電脳棋士といわれる千田五段を後手の佐藤天彦名人が得意の後手番横歩取り模様から完勝した。週末の第二戦が楽しみである。

先週日曜の第一戦は、横歩取り模様からの力戦形へ発展。ほとんど「手詰まり」状態で、私なんかだったら、途方に暮れるような展開だったが、お互い5時間の持ち時間をふんだんに使って、見ごたえのある将棋となった。中盤、後手のアマヒコ名人の5一歩打つという「驚愕の一手」がでたが、これがなかなかの名手で、中盤以降はポナンザの評価で500点差以上を維持。そのまま強敵の千田5段を完封した。

だが、自らの脳にポナンザを移植したといわれる千田五段。このまま簡単には終われない。巻き返しがたのしみだ。なにせ、この叡王戦3番勝負に勝つと、最大の敵ポナンザと戦うことになるから、現役名人が負けるとちと見場が悪い。むしろ、電王棋士の千田5段が、研究の成果をいかして、ポナンザとどう戦うか見てみたい気もする。 


昇級できず・・・ [囲碁・将棋]

達成率99%でまさに目のだった将棋ウォーズ2級への昇級。

昨日の3戦目は思い通りに、相手が将棋ソフト=7ツツカナさん(初段クラス)。これはもらったと思い、油断していたらあっという間に「王手飛車」を食らって万事休す。がーん。まさに勇足となってしまった。これで、達成率が93%に逆戻り。さすがに、このレベルのソフトとなるとバカな手は指してこないんだな~(汗)

今朝も1戦目で、苦手の棒銀が来て、いいとこなく敗退。だが、2・3戦目は自分でも上出来の指しまわしで連勝。頭が高速回転していたせいか、あとで見てもよくこれだけ読めたなという内容。もっとも、相手も同じ3級レベルで、かなりミスしてくれていたから、相手に恵まれたという感じ。

だが、2勝1敗にもかかわらず、相手が弱かったから達成率は97%にまでしか戻らなかった。 しかしまあ、将棋ウォーズはレベルが低い。夕べは道場81で連戦したが、まったく勝てませんでした。とにかく、いいとこなしの一方的な負けばかり。いわゆる「段持ち」の方々は、レベルが違いすぎますな~。


惜しかったな・・・ [囲碁・将棋]

昨日も2級レベルを相手に3連勝、今朝も1勝で「達成率97%」となり、次勝てばとうとう2級昇級と思ったのですが・・・

なんと、達成率99%。というのも2戦目の相手が4級という下位者だったから、評価値が上がらなかったのでしょう。ことなると次の3戦目で、めちゃくちゃ緊張してしまいまするぅ~(汗)

3級99%.png3級99%.png

近10戦、7勝3敗。中には「初段」相手に勝利した金星もあります。なんか最近、日増しに相手が弱くなっているような・・・。なわけはないから、きっと自分の棋力が向上しているのだと思いたい。

もっとも将棋ウォーズは、レベルが低いのかもな~。さきほど、久しぶりに「将棋道場81」でレーティング対戦をしたら一手負けしてしまいました。しかも序盤で完全に、劣勢となってしまった(汗)。まあ、「81」のほうはマニアが多いから、層が厚いのかもしれない。

あと1%で昇級も、次に負けるとまた達成率が落ちてしまうから、 不安だな~。できれば、ソフトとの対戦だと自信があるのだが。人間相手だと、どんな手でくるのかわからないからね。特に、「陽動振り飛車」や見たことない力戦がくると、対処が大変。

 


ハイレベルすぎる「将棋倶楽部24」 [囲碁・将棋]

ニコニコ動画などで「24」というのが、コメント欄にでるでの一体なんだ?・・・と思っていたのですが、これはネット対局=将棋倶楽部24のことだと知りました。

もっとも、その後もどうせ有料サイトなんだろうと思っていたので、検索もしなかったのですが、

なんと無料!!

と判明。よって、今月6日からデビューいたしました。ただ、例によって導入に苦労。というのも、やはりスマホ向けが主流なので、JAVAだかアンドロイドだかを導入しないとだめなんです。よって、ボタン1つでチョイ・・・とパソコンで始めれるというシロモノではありません。だから、ウインドウズ10には入っておらず、これまたやっかいなインストールをせねばならず・・・(汗)

ちなみになんで「24」なんてジャック・バウアーみたいな名前かというと、将棋人口が24万人程度だかららしい(笑)。もっとも「24時間」いつでも対局できるというから、あながちジャック・バウアーと無縁ではないと思う。

さて、問題はこの通称「24」ですが、その段級位認定がおそろしくハイレベルなこと。「将棋連盟公認」サイトということなので、昔ゲームソフトで「2段免状資格」を取った私は、まあ2級くらいでもいいかと思ったのですが・・・

ググってみると、通常の道場よりも

3~4段階は上

とある。 ということで、私もかなり譲歩したつもりで、最初の自己申告は「6級」で登録いたしました。ところが・・・

相手が強いのなんの(汗)、まったく歯が立ちません。結局、屈辱の13級=レーティング200台。

因みに、最低=初級者が16級。おいおい、俺が13級かよ~。将棋ウォーズでも2級に王手、平均棋力は1級程度と思えるのに、「24」では初級者=駒を動かせる程度・・・・(汗)

そりゃあんまりだぁ~。

結局、さらに調べた結果、現在は特に「低クラス」における過少申告などにより、レベルのインフレが起きており、実際には

将棋ウォーズ・将棋道場81の3級=将棋倶楽部24の12・13級というあたりのようです。しかしながら、昨日、上のクラスの11級(レーティング500付近)の人の将棋を観戦したかぎり、いわゆる世間一般のアマ3段クラスだと思いましたがね~。

これまでの「24」成績(レーティング対戦のみ)

通算 29勝35敗(フリー対戦は除く)

現在レーティング値 286

最高レーティング値 436


将棋ウォーズ2級に王手! [囲碁・将棋]

将棋ウォーズ2級に王手!!

先月から始めた将棋ウォーズで、3級の達成率が97%に到達。次勝てば、おそらく2級昇段となる。思えば30級でスタートし、ほぼ1勝ごとに1クラス上がるというパターンでしたが、 3級昇段後は遅遅として進まず。調べてみると、昇段するには

勝率が大事らしい

と判明。ですから勝率5割だと何百戦しても昇段しないというわけですね。 どうりで、段級の横に小さい文字で、達成率ってのが表示されていたが、あれが100%になると昇級すると知った。

ここまでの道のりは、序盤は「実戦のカン」が戻らないのと、操作方法になれないこと、さらに緊張から低級位で思わぬ敗北もあったが、だんだん慣れてきた中盤はまずまず。11月に入ってからは、勝率が6割近くと昇り調子でよくなった。ただ、これは他の人のデータを見ると、同様のようだ。だから、不思議なことにクラスが上がってからのほうが成績がいい。

これまでの成績

 9月  平均評価 9級     1勝2敗   勝率333

10月 平均評価  2.54級  36勝38敗 勝率486

11月 平均評価 1.73級   28勝20敗 勝率583

通算 65勝60敗(勝率520)

もちろん「棋神」は使わず(笑)。「棋神降臨」を召喚すると、最強ソフト「ポナンザ」が5手指してくれる。現在、私は6回召喚できますが、大事に取っておきます。なお、これは有料で買うことができるので、大量に購入して強敵をやっつけてストレスを解消するという人も中にはいるそうです。聞いた話では、これをやったときの感想は

めちゃ気持ちいい~

だそうです(笑)。逆にやられたときは、最悪。幸いにして私はこれをやられたことないもようです。もっとも、「棋神」を使ってもわかるのは当のご本人だけですが、たぶん相手が「ノータイム」でズバズバと鋭い手を放ってきたら、使っている確率が高いから、「三浦疑惑」じゃないですが、対局者にはわかるはずですね。


タグ:将棋

将棋ソフト疑惑・詳細 [囲碁・将棋]

 かなり詳細が分かってきた。将棋を知らない人には、被疑者がかわいそう・・・という思う人がいるかもしれないが、データを照合すると、そう簡単な問題ではないとわかってきた。

三浦九段の、疑惑の4戦でのソフト(「技巧」)との一致率が終盤で93%だったと判明。相手の対局者は60%程度だった。これは明らかに異常。また、プロならば体感的に、「勝負所での一手」に違和感があれば、すぐにわかるという。どうやら、複数のトッププロがそれを感じた。

しかも、相手は全部、過去対戦成績で三浦九段におおきく勝ち越している 渡辺、郷田、久保といった超トッププロ。いっぽう、三浦九段は昨年から成績はかなり悪く、今年はA級陥落の可能性も高いという。それだけに、そんな三浦九段が急に、7月以降に渡辺竜王に3連勝したり、郷田・久保に勝つというのも大変な「違和感」がある。さらに竜王戦挑戦者決定戦で丸山九段相手に2勝できたということ。さらにいえば、局後の感想戦でもソフト「技巧」の読み筋を完全に一致した読み筋を披露していたというから、対局者は全員が疑惑を抱いたのは当然なのだ。(およそ、この読み筋まで完全一致というのは、ありえないという)。なぜ7月以降に勝ちだしかというと、7月以降に技巧のアンドロイド版がスマホにアップされるようになったからだ。三浦九段のスマホがアンドロイドかどうかは不明・・・(笑)

 

これでは、疑われてもしかたないだろう。これが一般社会ならば、「疑わしきは罰せず」なのだが、いやしくもスポンサーから巨額のお金をもらっている以上、将棋連盟は看過できないとは当然だ。もしも、竜王戦でも技巧と指手が一致したならば、どうなるか!・・・スポンサーの撤退、ひいては、全タイトル戦から引き揚げ=将棋連盟の消滅にもつながりかねない大問題となったろう。よって、連盟の理事が協議して、対策を考えたのは当然で、なにがしかのアクションをとるしかなかったのだ。

連盟としては、むしろ、三浦九段を証拠がないから、処分はせず、「自ら休場届」を出してもらい、スポンサーには挑戦者変更で納得してもらうという=大岡裁きだったというべきだろう。 だが、三浦九段は、休場届は自ら犯行と認めることになると思い、届を出さなかった。これがために、連盟は「休場届を出さなかったことに対する処分として、出場停止。来年1月復帰。追加調査はしない」と決めた。

だが、 残念ながら事実誤認や不明確な状況から、三浦擁護派からも三浦断罪派からも将棋連盟は批判されることになった。渡辺竜王に対しても、かなりの批判が噴出してきた。(三浦さんも「自分から休場するとは言っていない」など・・・、言い分が異なる)(三浦九段を呼んでの理事会はあくまでも聞き取りであって、処分前提ではなかった」など)。

個人的には、三浦九段が成績が落ち込んでいるのに、若い嫁さんをもらったのが、「あせり」の原因となったのではないかと疑わざるをえない。もしも、ホントウに不正をしていのなら、自白して、一からやり直すのが一番だと思う。自白しないで、黒と立証されたら、棋士人生は終わりである。自白なら、 一定の処分ですまされるだろう。

今後は、(スマホ持ち込みできなくなるから)実力で勝って、無実を証明するしかないだろう。もしも、来年1月以降に復帰して、負けがこんだり、ソフト「技巧」との一致率が下がったりしたら、「ヤッパリクロ」だといわれてもしかたないだろうね。

連盟が、これ以上の調査しないとしたは、おそろしい妙手だったかもな。あとは、実際の成績と棋譜で証明できるもんな。 


丸山九段、会心譜! [囲碁・将棋]

先ほど、竜王戦第二局が終了。後手の丸山九段が、絶妙の読み切りを見せて快勝した。将棋人生、最高の会心譜といってもいいのではないかと思えるような見事な将棋だった。

具体的には、序盤の端歩の付き越し(1五歩)が最後に逃げ道を確保し、中盤の2四馬、終盤の4一飛車が 決めてとなった。テレビ・動画などの解説も先手がやや有利と見ている中、かなり早い段階で実はリードしていたという名局であった。終盤は話題のソフト=「ポ」ナンザ(動画中継では、ときどき表示される)の評価値が一気に開いた。

ちなみ私も無料インストールできるソフトの元祖「ボ」ナンザで、 盤面を再現していたが、後手有利の評価値はついぞ出なかった・・・(笑)

今回は、悪い意味で注目となっている将棋竜王戦。三浦九段のスマホ 疑惑で、丸山九段は彼をかばう発言をしていたが、これは当然で、彼は同門の佐瀬一門なのだ。佐瀬一門は将棋界随一の大所帯で、直弟子と孫弟子がかなりの人数プロとなっている。

前回の第一局では、ピンチヒッターで挑戦者となった丸山九段が故意に因縁の「渡辺=三浦」のA級順位戦の対局を再現。その結果、渡辺の対応策「4二角打」で、あっけなく負けた。どうも、巷では「あの弱い三浦が、渡辺に勝ったのはソフトのおかげだろう」という評があるらしい。実は、先週の日曜のNHK杯戦でも、NHKは因縁の「三浦=橋本」戦を中止せずに放映。結果、橋本八段が三浦を一蹴していた。(もちろん、この問題が表ざたになる前の収録であるが)

一般世間的には、三浦を告発した形の渡辺は評判が落ちたらしいが、将棋界・将棋通の間では、やはり三浦はクロと思われているとみてよいようだ。 


タグ:将棋

将棋界ファン驚愕の事件?!~スマホ・カンニング事件勃発 [囲碁・将棋]

たまたま本日、コンピュータ将棋関係の記事をアップしたが、なんという偶然か?!

ビッグニュースが飛び込んできた。今年年末恒例の竜王戦の挑戦者に決定していた三浦九段が、正式に将棋連盟より出場停止処分を受けてしまった!

ただ、表向きの理由は「休場届を出さなかったこと」に対する処分。しかし、将棋プロの間ではかなり前から疑惑が浮上し、夏以降は将棋連盟も調査をしていたという。

もっとも、事前に連盟側から「休場届を出すように」と勧告されていたのに、期日までに出さなかった。よって「休場届」でなく「休場処分」ということになった。

三浦九段といえば、前記事の「塚田九段が戦った2012年電王戦」で第5局のアンアーを務めた棋士。それだけに、ソフトの強さをあまりに痛感してしまったのか?公開対局の早差し戦でもめっぽ強く、別にカンニングしなくてもかなり強いことはいわずと知れている強豪。なのに、なぜ・・・?

どうやら最近、結婚したこともあり、どうしても成績を上げたくて、間が差してしまったのか?

プロ将棋の場合、対局中の離席はルール上認められているが、三浦九段はあまりに人より回数が多いこと、さらに差し手がソフトと一致する確率が格段に高かったことが挙げられている。

なお、明日15日から始まる竜王戦の挑戦者は、挑戦者決定戦で準優勝だった丸山九段が急遽、登場することになった。

さらに物議を醸しているのが、毒舌と奇行で有名な橋本八段。つい、先週の「競馬場の達人」にも登場したばかり、「中野の姉ちゃん・・・」発言がおもしろかったが、相変わらず中央競馬会の情報力はすさまじい。すでに1週間以上まえから、この事件が起こることを知っていたのだ。しかも、実際の収録は夏の札幌競馬でのことだ。その橋本八段、なんとツイッターで「やっぱり、奴か!もう、1億パーセント黒だ!」と発言。これには、賛否両論が沸き起こっているが、まあ、ホンネなんだろう。

さらに、日曜5時からグリーンチャンネルでは、当事者の渡辺竜王と囲碁の高尾九段が登場する競馬番組も放映される。(この二人は10年以上前にも機関誌「優駿」でダービーの時期に対談特集記事をくまれたほど、競馬会に利用されているキャラ)

昨年は、初の日本中央競馬会所属外人ジョッキー2人が誕生。さっそく、ルメール「ツイッター事件」で騎乗停止処分を受けた。実はこれは「川崎での少年殺害事件」でのラインを再現した演出であったが、1年半後の今回、今度は将棋界でスマホにまつわる事件がおこるとは。およそ、偶然とは思えない。

ドラマ、「パースンオブインタレスト」のサマリタンも、もはや空想では済まされない時代となってきたな。


復活!塚田スペシャル(3) [囲碁・将棋]

本屋を巡ってみて、いかに囲碁・将棋コーナーが貧弱化しているかよくわかった。まるで、競馬コーナーのような寂しさだ。あまりにコンピュータ側が強くなって、プロ騎士の存在意義自体が薄れているのだろうか?普段、囲碁・将棋チャンネルばかり見ている拙者には、客観的な状況がよくわからない。てっきり、囲碁・将棋人気は昔よりも上がっているのではなかろうかと思っていたのだが・・・。

さて、塚田スペシャル復刻版が発売された理由はおそらく、2012年の電王戦にあったのだろう。夕べ、検索して初めて知ったのですが、プロ棋士対コンピュータソフトとの5対5のガチンコバトル戦がこの電王戦。そういや、たまにそういった手合いがあることは耳にしていたが、5対5の団体戦なんてものがあるのは知らなかった。私が知っているのは、米永が負けたこと、最近阿久津八段が、人間には通用しないハメ手で勝ったということくらいだった。てっきり、ソフトはソフト同士で戦うものと思っていたからね。

では、その2012年第2回将棋電王戦とは何だったのか?

電王戦とは株式会社ドワンゴなるものが主催。ニコニコ生放送が中継なので、拙者が知らなかったのもムリはない。

阿部四段、佐藤四段、船江五段、塚田九段、三浦八段というメンバー。1勝2敗で迎えた第4局、後がないプロ側塚田九段は、事前作戦として相手のプエラアルファ(旧ボンクラーズ)が苦手とする「入玉」作戦で臨んだ。塚田九段の後手矢倉戦から作戦どおり入玉模様となったが、なんと相手のプエラも入玉してきた。これには、「心が折れた・・・」という塚田九段ではあった。さらに、戦後のインタビューで「自分から投了はできなかった・・・」と絶句、涙した。これは全国将棋ファンが涙した。

持将棋の場合、24点ないと負ける。大駒(飛車と角)は5点、残りは1点で計算。なお、王様は0点とする。この対局、実は途中、4枚ある大駒をすべてプエラ側が取っており、これ以上は「みっともないから投げろ(と打診しろ)」という意見もあるなか、塚田九段はプロの意地を見せて引き分けに持ち込んだ。動画を見たが、結果はプエラが30点で塚田が24点であった。

動画をみると立ち合いの神谷広志八段が、笑いまくっている。知らない人は、なんて失礼な思うだろうが、実は彼と塚田九段は同期「花の55年組」。引き分けに持ち込んだことがうれしくて仕方なかったのだろう。だが、非常なインタビュアーからの問いかけに塚田が「自分からは投げることはできなかった・・・(涙)」の一言に、神谷から笑顔が消えた。以後はずっと下を向きぱなしだった。

塚田九段は「塚田スペシャル(先手番作戦)」を原動力に22連勝(1987年=昭和62年)の新記録を樹立した。一方、神谷もその半年後に28連勝の公式戦最多連勝記録を更新した。立ち合いの神谷さんは、周囲から「投げさせろ」と言われる中、毅然とそれを断っていたらしいらか、嬉しさもひとしおだったのだろう。

大方の意見は、プロのプライドを捨てて奮闘した塚田九段に、感動したという感じのもよう。


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