デセプション・ポイント~衝撃のオープニング [読書]
ダビンチコード、天使と悪魔で一躍有名なったダンブラウン。両著の間に発表された第二作(因みに第一作はパズル・パレスで未読)『Deception Point』を読み始めたのだが、
最初の3ページ(モノローグ)でビックリ!!
第二芸術~桑原武夫(2) [読書]
一見、興味をそそるタイトル。一体、どんな意味なんだろう?
桑原武夫?なんかいかにも有名な作家のような名前だけど・・・
国語の教科書にでていたような?でも、似たような名前の別人かも・・・
ふと目に留まった一文庫本。
伝統~桑原武夫 [読書]
戦後間もないころ『第二芸術』で物議をかもした桑原武夫の本と読んだ。桑原武夫というと、なんとなく国語の教科書でみたような記憶がある、有名作家ぽい名前だなという印象があるのだが、実際に読んでみると、まったくのはじめてであった。
さて、くだんの『第二芸術』とはいかなる趣旨の本なのか?興味が湧く人も多いと思うが、それは次の機会に譲るとして、今回は文庫本に収録されていた『伝統』という本も紹介したい。
下手な笑い話のようだが、実はこの
伝統
という言葉自体が明治にできた造語で、まったく伝統のないものだという。
さて、伝統と慣習の違いはなにかというと、伝統の方には何か良いものという価値判断を含むものといえそうだ。例えば、『わが校の伝統は・・・』『わが国の伝統は・・・』というように。
著者は伝統とは、革新する社会に対しての保守派の反動であると言う。少なくともヨーロッパのトラディッションとはそういう歴史があるという。だが、西洋でもこのトラディッションというやつも、せいぜいルネサンスまでも遡らないしろもので、やはり伝統といえる代物ではないらしい。
肯定的な価値判断と含む一方、伝統とは必ずしも史実でなくともいい、という面がある。例えば、最近取り上げているダビンチコードが批判する旧カトリックの伝統などというものは、イエスキリストとは全く関係のない代物であることは歴史的には自明のことらしいのだが、実際のキリスト教徒にはどこ吹く風である。同じく、武士道などというのもある時代の非常に限定された地域の理想なのだが、いかにもそんな伝統が日本にあったかのように一般的には信じられている。
伝統のあいまいさ
著者は試みにある農夫に伝統とは何かと問う。すると、『いやあ、具体的には答えられんが、とにかく守るべきものであることは知っていまさぁ』なんて返事が返ってきたという。このように東西を問わず、伝統とは弱く、あいまいなものである。
ただ、恐るべしは中国。この国ほど伝統にこだわる国はないようだ。わが国では猫も杓子もピアノ教室、洋画の展覧会が満員なんてことは日常茶飯事なのだが、中国ではまずこんなことはないだろう。
日本では明治維新でほとんどの伝統?を捨てた。つまる、中国のようにしっかりとした伝統(?)が無かった。今では伝統を口にする右翼のW先生も、I都知事さんもしかりと、洋髪で洋靴を履き、背広を着ている。決して、ちょんまげに羽織袴ではない。(もしもそんな格好なら馬鹿だと思われる。え?顔をみてれば解る?)
伝統の貧弱な日本では伝統というよりは、伝承というものぐらいしかない。と著者はいう。強いて言えば、天皇制ぐらいか?お茶やお花の家元制度も天皇制が発祥かもしれない。
となると、今話題のY神社なんて、伝統のかけらも無いということでしょうか?
愛国心・せこい座談会 [読書]
文芸春秋7月号。お得意の派手な見出し。(東京スポーツなみ)
愛国心大論争!!・・・ときたもんだ。
まあ、内容はいつものメンバー。
悪い子の櫻井よしこ(よし子ではなかった)+平沼赳夫+タカ派の鳩山由紀夫ら6名の座談会。皆でそろって憲法と教育基本法の悪口。でもこれって
論争じゃないだろう!!
なんか、窓際の右翼族が部屋の隅っこで駄々をこねて、傷を舐めあっているような可哀想な状況に思わず、こちらも苦笑してしまいます。
そして、次に臆病で卑怯な都知事のIさんが『若者がこの国を愛するために』という題で寄稿。(これまたいつものパターン)
私は戦争にいけなかった世代。などと意味不明な発言をしたり、外人マスコミを論破したなどハッタリと自己陶酔のオンパレード。(相手があまりのバカさにあきれて絶句していることに気付いていない)
憲法と教育基本法のおかげで、てめえはのうのうと生きていられるんだろうが。そんなにデカイ口たたくなら、さっさと北朝鮮に乗り込んで死んで来い。
外形標準課税などという銀行だけを狙い撃ちのアホな条例が、法の下の平等という大原則に反するという常識すら持ち合わせず、また米永九段のようなプレイボーイを教育長に任命するなどの不見識極まりないセコイ・ヒットラー。弟の七光りで、雑誌の売り上げのために芥川賞か何かを獲らせてもらった似非作家。
さて、このIさんは一体だれでしょう?
ジェーン・エア [読書]
ジェーン・エアのペンギンブックを読んだ。
原作ではなく、子供向けに書かれた英語の本。昔の中学生が夏休みに読んだぐらいのコンパクトで薄いアレです。
レベルは中表示で単語数1300程度とある。英語は英国風、作品の種類はクラシック(名作?ってことでしょうか。別に古文じゃないからな)
ブロンテ三姉妹(なんか妖怪の三姉妹みたいだけど)の名作ですね。嵐が丘もたしかそうでしたか?『ジェーン・エア』。なんか女優のジェーン・フォンダみたいでかっこいいタイトルなんで、なんとなく知っていたのだが、今までまったく読んだことがなかった。だた、なんとなく悲劇なのかなぁと思っていたのだが・・・
子供向けに書かれているので、仮定法(敬語はあるけどね)と分詞構文は一切なし。一気に読みきれる。でも、原作はダビンチコードの厚さぐらいあるのでしょうか?あらすじだけで、心理描写が一切なかったって感じです。
ちょっと、スリラーっぽいところもあって結構、おもしろい。主人公はそんなに美人ではないらしい。でも映画だったら、きっと美人のヒロインになるんでしょうね。
作者のシャーロッテ・ブロンテは1800年代の女性。当時の寄宿舎は、冷たく環境も悪く、死ぬ生徒が多かったようです。一種の社会福祉施設だったようですね。親もわざわざ、子供を殺すために入学させるようなもんだったようです。彼女も結局、わずか40歳ぐらいの人生だったようです。(姉達は学校で、妹や弟も先に死んでいます。)
天使と悪魔 [読書]
ダビンチコードはもう古い!
第一作、『天使と悪魔』はもっとおもしろい!!
スイスの研究所で、首をねじられて死んだ教授。彼の胸には謎の焼印が押されていた。犯人はある宗教結社に雇われたハッシッシ(アサシン)。
日本の必殺、仕事人のごとく首をねじって殺すあたり、さすが本物のアサシン。
ダビンチコードで一躍有名になった、ラングドン教授も日ごろ、鍛えた水球で対抗する!
ダビンチコードに見せられた皆さん、さあ、上がり3ハロン33秒7で買いにいこう!ダビンチ以上に面白いです。しかも、スピーディー。
タイムリミットサスペンスだけに、ダビンチと違って一気に読み進めます。
恋人?ヴィットーリアとの馴れ初めも解ります。
ダ・ビンチ・コード [読書]
ほとんど本を読まない(ましてや買わない)降龍ですが、駅に貼ってある映画ポスターのサブリミナル効果のせいもあり、とうとう上・中・下巻全部を買ってしまいました。ちなみに英語版のハードカバーも読んでいますので、いい表現があったらブログで紹介するつもりです。
暗号ものという意識がなかったので、興味なかったのですが、実は
暗号ものでした。
ということは、私の専門分野?ではないか。しかも、これまた準・専門分野?の宗教がらみ。
話は暗号謎解きだけでなく、宗教(特にキリスト教)の偽善性を暴く雑学に満ちており、キリスト教、神道、否定派の降龍には、胸のすく内容。
特にキリスト教と新約聖書がいかに、でたらめか・ウソが多いかよくわかった。日本人にはなじみがうすい雑学が多くておもしろかった。
テンプル騎士団と十字軍
恐るべき十字軍の本当の意味が解ります。
福音書と新約聖書
ニーチェの言葉『人間が神を創った』を思いだします。古事記・日本書紀同様編纂者たちの思惑がつぎつぎ暴露されます。
ニケーア公会議とコンスタンティヌス帝
世界史で習った、ニケーア公会議の本当の意味が解ります!
シオン修道院
フリーメースン、KKKのような秘密結社
アーサー王と聖杯伝説
円卓の騎士物語『燃えろアーサー』ファンとしてはようやく念願の聖杯の本当の意味が解ります。ドラマ『アヴァロンの嵐』も参考になりました。
女性崇拝
変な教祖や宗教団体がなぜ、セックスパーティーをするかが理解できます!!
本初子午線
なんと最初はロンドンでなくパリにあった!!
なんかNHKの『平積み大作戦』の手作りポップ大作戦になってきましたね。
さあ、あなたも映画を観る前に
上がり3ハロン33秒7で本屋さんへ走ろう!!
人は見た目が9割 [読書]
文藝春秋という右翼系の雑誌がある。その中の書評欄。書評者は日垣隆(ひがきたかし?と読むのでしょうか)
『人は見た目が9割』 竹内一郎 著(新潮新書)
この書評が結構、奮っている。
『タイトルが秀逸です。(中略)少なくともタイトルが抜群なだけでは売れないものです。(中略)『バカの壁と違って(同じく新潮文庫)、本書は看板に偽りがありません。(中略)』
『(中略)美人がもてるという意味ではありません。』(ご注意をば!)
例えば、
・デートに遅れたときに『怒った?』と聞いて、相手がニコニコしながら『怒った』と言ってとしても相手は99%怒っていないものである。(もっともこれで心底怒っていたら相当な皮肉だが)
・子供が『はいはい』と言ったとしたら、完全に解っていないといことである。(つまりノーということ)
うーん、いいですね。国語の勉強にもいいと思います。
ついでにもう一冊は見た目に関する本を推奨している。
落合正勝 著 『男の服装術』(はまの出版)
著者の面構では説得力は・・・という弁もまたまた奮っているが。それはさておき、
よく『靴をみ見れば・・・・』と言われるが(確か貧乏人は靴までお金をかけないので)
『多くの日本人(男性)がもし、この感覚(正しいファッションセンス)を共有してしまったら紐付きでない安物の靴なんか履けなくなります。』
本当に、あの紳士靴の意味のない紐っていったい何なのでしょうね?牛革よりクラリーノが好きな降龍十八掌です。
らせん [読書]
どこに置いたか忘れた『らせん』を見つけたので、再読した。
『リング』の最後で、画面から貞子が出てきたときは、本当に気持ち悪かった。
あのビデオはいかにして作られたのか?それが、『らせん』で解決される。
ビデオは殺される寸前の貞子の念写による産物だったのだ!
しかも、彼女の真の目的は誰かを呪い殺すことではなく、自らの遺伝子情報をすべて(膨大な量だが)
ビデオに念写し、再現させる(生き返る)ことであったとは!!
かなりばかばかしいお話だが、これが吉川英治文学新人賞なのだから、こちらの方がホラーでしょうか?
それにしても、完全に内容を忘れているのだから、記憶力とははかないものだ。
貞子が両性有具のミュータントだったのも、ちょっと興ざめだ。美少女だと思っていたのに!
パラサイト・イブはファミコンで知ったのだが、とても面白いゲームだった。その後、原作を読んだり映画を見たが、たいして面白くなかった。ゲームはお話も、映像もよくできている。しかも、ミトコンドリアや遺伝子の知識もこれで覚えることができて勉強になった。
ミトコンドリアが反乱を起こして、人間が燃える画像は最高だった。(ロードに時間がかかったけど)
あの、当時はファミコンの性能も低くて、将棋ソフオも弱くて時間がかかったなぁ。