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匈奴と委奴 [歴史]

古田武彦・古代史コレクション最新刊(?)「24 古代史をゆるがす」を県立図書館から借りて読んだ。残念ながら、偉大なる古田先生は昨年「崩御」された。

今回、秀逸だったのは巻末の張莉さんなる中国人の論文。「倭」に関するもの。「倭」の語源は蛇らしい。そこからまがった、柔らかいという意味となる。現在の発音は「ワ」だが、当時は「ヰ」だったようだ。記紀にも神様が朝になったら「小さな蛇」になっていたという逸話もあるから、大和朝廷以前には「蛇」をトーテムとする国があったのかもしれない。

漢字を使う場合は、単に発音だけでなく「イメージ」に合う漢字を使うのが中国流だという。たとえばコーラなんかは口楽とか書くし、ドラエモンのモンは「夢」とかく。

今回、鋭い指摘と思ったのは、委奴国(イド)とは匈奴に対する反対概念ではないかということ。中国への侵略で脅威となった匈奴に対して、倭の卑弥呼などは臣従の形をとった。先日、ビデオ「王昭君」見ていたら、確かに皇帝は匈奴に金印を与えていた。だから委奴国も金印をもらったのだろう。

卑弥呼の所在地が邪馬・壹(ヤマ・イ)国というのは、発音的にも委奴(ヰド)のヰに由来しているのかもしれない。ヤマは山・亀を意味するものだろう。


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