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善徳女王(再) [韓国ドラマ]

来週から、チャンネル銀河で再放送(今日は、直前スペシャルだった)。昨日までやっていた「スベクヒャン」の後番組。スベクヒャンが本当にいたかどうかは、わかりませんが、朝鮮史には「女はいない」と思われていたくらい、記述がないということらしいので、清少納言も紫式部のような女傑の歴史はわからないのでしょう。だが、善徳女王=善徳王(ソンドクワン)は、れっきとした王様ですから記録がある。トンマンという実名(忌み名)も伝わっているくらいですからね。

先代、真平王の長女あるいは次女といわれる。日本でも古事記と日本書記の2種類があるように、朝鮮には「三国遺亊」と「三国史記」がある。日本書記のような「正史」的扱いなのが「三国史記」で、裏事情も書いてあるのが「三国遺亊」という関係。そのほかに、この時代の新羅花郎のことを伝えた「花郎世記」というものがあるという。

新羅がいつから国として起こったかは不明。中国の歴史書でもはっきりしない。有名な高句麗と百済は兄弟国であるが、新羅は朝鮮半島東南部の後進国。だが、新羅と日本(倭国)の関係は非常に深い。アマテラス・スサノオの時代はもっぱらこの「新羅」の記事しかでてこない。むろん、この時代に「新羅」という国名があったはずはないが、新羅にあたる領域と倭国は密接な関係にあったらしいことが、日本書記・古事記からうかがえる。

実際、天孫降臨の話も新羅の始祖(ヒョッコセ)伝説のパクリである。いや、パクリというよりも、日本書記も新羅や伽耶を始祖としているから、建国伝説を引き継いでいるのだろう。そのほか、イザナギ・イザナミの記述では、ギリシャ神話までパクっているが。

新羅はのちに朝鮮半島を統一したので、俗に1000年だか900年の歴史とか言われるが、実際には数多くの政権交代があったと思われる。ドラマ「朱蒙」で有名な高句麗が紀元前後に成立したのは中国側の資料から合致するが、新羅が紀元前57年に興ったというのは、到底史実とは考えづらい。

おそらく、のちの日本が「万世一系」なる見栄を維持したのは、この新羅の歴史に対抗しようとしたものであろう。これに比べれば、中国は易姓革命によって、ころころと国名が変わるので、明日のジョーではないが大国に対して「精神的優位」ってやつを持ちたかったという夜郎自大的な見栄なのだろう


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