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紅楼夢~金陵十二釵 [中国ドラマ]

中国三大小説(?)として社会の教科書で、名前だけは誰もが知っているだろうが、今まで一度も見聞きすることはなかった。今回、ドラマとして登場したが、正直期待していなかった。だが、おもしろい!

こんな面白いものが、今までなんで少女漫画とかにならなかったんだろう。少なくともマンガやアニメ、小説などのモチーフになってもいいはずですが・・・。

おもなヒロインは金陵十二釵と呼ばれる、十二人の美女・美少女たち。うち4人は賈家四艶。

舞台は金陵(明の都)の名家・賈(か)家。広い屋敷のなかでの主人側・侍女・小間使い・婆やたちなどの暮らしぶりを詳しく描いた「風俗小説」。日本と違って、侍女や婆やたちもハッキリ、主人側にものをいったいするにのは驚く。このお屋敷に親戚たちが移り住んで大所帯となり、徐々に衰退していく名家の没落の物語でもある。

主人公は賈家の二男系統の栄国邸のそのまた次男である賈政の二男である賈宝玉。学問を嫌い、従姉妹・侍女たちときままに暮らす。儒学社会のはみ出し者。

中国では従妹は兄弟姉妹同然なので、結婚できないと思っていたのだが、名字の違ういとことは結婚できるんですね。宝玉もやがて父方の従妹や母方の従姉と結婚する。

前半の主人公は、王熙鳳。宝玉の従兄(父の兄の長男)の嫁であり、宝玉の母=王夫人の姪でもある。名家同士は没落を防ぐためにお互いに縁戚関係を結んで共存している。熙鳳という名前は学名であるが、これは彼女が男のように育ったという描写からもわかる。温厚な叔母の王夫人に替わって、実質的に栄国邸をしきっているやり手。年は若いが、頭もまわり弁もたつ。だが、性格はきつく、影では夜叉といわれている。みなからは鳳姐姐と呼ばれる。

本名のほかに、あざな(字)や学名があるが、女性にもあざな(字)があるとは知りませんでした。なお、侍女などはあだ名をつけられて、もっぱらそれで呼ばれることが多い。婆やたちは、〇〇の妻という形が多い。

熙鳳のイメージは、魔女っ娘メグちゃん!女優さんも声優さんもまさにそんな感じです。


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collet

今はもう、どこのであろうと・・・
連続のドラマを見れる状況ではないcolletです。
そんな中、NHKの朝ドラだけは朝食しながら見れてます。

でも、降龍さんの解説を読んでると、これは面白そうだわ~~(*^^)v
by collet (2014-11-03 17:36) 

降龍十八章

colletさん、おひさしぶりです。
ドラマはダメでも、ごちそうを食べておられますようで。
この物語は本当におもしろいですよ。
思わず、漢詩を読みたくなります。
原作を図書館で借りてきたいと思います。
by 降龍十八章 (2014-11-03 18:34) 

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