SSブログ

隠密秘帖 [時代劇]

なかなか見ごたえのあった一作。タイトルからして、いかにも時代劇作家の原作かと思ったら、NHKの正月ドラマだった。脚本は脚本家の金子成人(なりと)。

親子二代のドラマということで、この隠密秘帖はプロローグ。神谷又十郎の父親である神谷庄左衛門が主役。庄左衛門は小人(こびと)目付だが、昼行燈ということで田沼意次の息子の人情事件の調査を依頼される。しかし、ここぞ男の意気地の見せ所とばかりに探索し、とうとう悲劇に見舞われてしまう。

しかし、田沼の倅が殺されたというのは史実なんでしょうかね?

で、田沼を調べると、意次の父は紀州藩の足軽にすぎなかったが、吉宗将軍就任により、旗本となる。幕臣第二世代の意次は9代将軍のときに小姓となる。その後御側御用取次から1万石大名となる。10代将軍になるとさらに出世し、側用人となり2万石の遠江相良藩の大名となる。さらには57000石にまで加増され、老中にまでなる。

ということで、昔、NHKでやっていた天下御免の設定は完全にウソでした(吉宗と同時期に田沼が出ていた)。とにかく、あのドラマの印象は強烈でしたからね。ただ、平賀源内と親交を持ったのは本当のことらしいですね。

それと、ニギニギが大好きな意次の倅が江戸城内で本当に人情沙汰で殺されたのも真実でした。これは驚き!

ただ、意次の末路は哀れで、財産没収、2度の減封、蟄居、相良城打ちこわしと散々な目にあう。孫が陸奥1万石に減封・転封でようやく一段落したというから、誠にあわれ。学校の歴史ではそこまで習いませんね。ドラマでは、反田沼派の首領はのちの松平定信という設定。ただし、定信自体は陰謀には直接かかわっていないという設定。

さて、今夜は第二弾の隠密八百八町。父母と兄を殺された又十郎の35年後を描く。父の遺志をついで、庶民のために戦う。子役はとてもかわいかったのに、いきなり35年後。しかも、主演は親子二代の二役で舘ひろし。いくらなんでもちょっとミスキャストですわなぁ~。


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 1

コメント 2

たいちさん

「隠密八百八町」は3年前にNHKで見た記憶がありますね。
時代劇チャンネルで再放送しているのですね。
by たいちさん (2014-03-14 22:54) 

降龍十八章

たいちさん、ありがとうございます。
時代劇chです。時代劇ニュースがおもしろいですね。
やはり時代劇はおもしろいですね。デキは海外ドラマとそん色ないですね。
しかもこの番組は時代設定が正確なので、歴史の暗記に役立ちます。
舘ひろしも、この八百八町ではいい味だしていました。
by 降龍十八章 (2014-03-15 13:37) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

兵聖~孫子兵法get my back ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。