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整理整頓 [番組解析]

今回の番組改編は複雑だ。

12月の2歳GⅠ朝日杯を中山から阪神へ移設。阪神は第2週に牝馬の2歳GⅠ阪神JFがあるのに、翌週にも牡馬・牝馬混合の2歳GⅠをもってくるという構成。これは3歳クラシックのオークス・ダービー、秋華賞・菊花賞と同じ構成である。

厳密には、牝馬⇒混合と同コース・同距離を2周連続行うGⅠはオークス・ダービーのみといえよう。つまり、2歳クラシックともいえるプチ・クラシックを導入しようという意思の表れである。

その上、その翌週、有馬記念と同じ日に中山で、距離2000mの2歳GⅠを行うという奇想天外な計画が進行中らしい。というのも例の新設ホープフルSが3年後にはGⅠになるらしいという報道がなされたということらしいので。

で、その中山競馬場の2歳OP戦であったホープフルS(今年からGⅡ)をGⅡにしておいて、実は、中身は阪神で行われていたラジオNIKKEI杯2歳Sですという詐欺まがいの手口で、今年新設にもかかわらず第31回ホープフルS(GⅡ)として行うというのが主催者の発表である。なぜいきなりGⅡが認定されたかというと、過去のラジオNIKKEI杯2歳Sの勝馬が3歳クラシックでも活躍しているから・・・という屁理屈なのだ。

しかしながらほかの競馬場のレースを移設しておいて、タイトルは変更しますが、回数は継続しますというデタラメな手口は今回が初めてだ。過去にはNHK杯を2000mから1600mにしたうえで第1回NHKマイルカップ(GⅠ)としたが、これこそなんで第1回なの?という疑問が当然だ。なぜならNHK杯はダービーTRとして40回以上の歴史があったのだから。距離やグレードは変更しても回数は継続するのがふつうだろう。

次の例は、フェブラリーS。かつてダートのGⅢ戦フェブラリーハンデキャップだったが、GⅡに格上げしフェブラリーSとなり、さらにGⅠに格上げしたが回数は今も継続している。

最後の例は、高松宮杯。スポーツの宮さまとして有名だった高松宮の名を冠したGⅡ戦。夏の名古屋の2000m戦だったが、3月の短距離GⅠとして改編され1200mとなり、さらにはその後タイトルも高松宮記念となったがこちらも回数は継続している。

また今年から阪神⇒中京に移設される12月のチャンピンズカップ(旧ジャパンカップダート)(GⅠ)も回数は継続される。第1回なのに、第15回というわけなのだ。

さて、話を2歳戦に戻すと、今年はさらに10月の4回東京初日に芝1600mのいちょうSという重賞を新設する。いったいなんでそんな必要があるのかまるで不明だが、とにかく重賞レースが増えるから馬主さんはうれしい?2歳重賞は夏の函館・小倉・札幌・新潟の4つの2歳特指GⅢに加えて、牡馬牝馬混合戦ならば、京王杯2歳S・デイリー杯2歳S・東京スポーツ杯2歳S、牝馬戦はアルテミスSとファンタジーSと多数ある。なぜ、今年いちょうSが新設されるのか全く分からない。おりしも不景気で馬の生産数は減ってきているから特に重賞を増やす必要はない。一方、新馬戦や未勝利戦の数は増えたとは聞いたことないから、重賞を増やしてもそこに出走する2歳上級馬の確保が大変なだけだ。10頭立てや8頭立ての重賞レースなんてみたくないのが一般ファンの気持ちだろう。


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