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ミス・マープルの競馬入門① [番組解析]

わたし、いつも思うんだけど・・・

優先出走権って何なのかしらね・・・?

今年(H26年)、競馬番組は従来トライアルレースのなかったフェブラリーSへの優先出走権を新たに設定した。フェブラリーS以下、古馬GⅠ戦の前哨戦の1着馬に対してのみ優先出走権利を与えるというもの。今年暮れには、もう一つのダートGⅠチャンピオンズカップが新設(従来のジャパンカップダートは廃止)されるが、当然こちらも2つの前哨戦の1着馬に優先出走権利が与えられる。ちなみに従来、ステップレースやTRの優先権利を書いた一覧表はあったが、これはあくまでも対地方馬(地方在籍馬)のものである。つまり、中央馬に対してはクラシックレースにおけるようなトライアルレースというものはない。いったい、なぜないのかはまた別の問題だが・・・。

トライアルはないが、ステップレースと呼ばれる前哨戦がある。フェブラリーSであれば、伝統の根岸S(GⅢ)と今年で第31回とやや歴史の浅い東海S(GⅡ)。なお、フェブラリーSも第31回だ。

一連の競馬国際化計画(H12年より)の中で、徐々に競馬番組の遺伝子組み換え作業が進行しているのだが、今年のチャンピオンズカップ創設により一つの節目となったのだろう。古馬番組の完成ともいえるのか、一斉に優先出走権規定を創設したわけである。

しかしながら、優先出走権って何?とミス・マープルがいぶかしく思うように、これっていったい何の意味があるのだろうか?賞金金額が低い地方競馬在籍馬なら理解できる。だが、中央のGⅠ古馬レースに出る馬でそんなに賞金が低い馬いるだろうか?それにそもそも、前哨戦の重賞を勝ったならば5000万円程度の賞金を獲得し、その半額が収得賞金に加算されるのだから、堂々、正規の賞金順で除外されることは99%ないだろう。つまり、この優先出走規定は、よほどの上り馬か遅いデビューの馬でなければ意味がないのだ。はっきりいって、この優先権利、いわゆるマル優とは競馬予想の際の一つのファクターではないのだろうか?つまり馬体重や枠順サインなどと同列のものではないか?

およそ、収得賞金が1億円を超える馬が16頭そろうなんてことは見たこともない。現実に今回根岸Sを勝ったゴールスキーは5950万円、東海Sを勝ったニホンピロアワーズなんて2億2000万円だから優先権利なんて必要ない。実際、賞金が低いのは明け4歳馬のコパノリッキーが3200万円、ベストウォーリアが3950万円、ソロルが3400万円。つまり3000万円程度の馬でも出走は事実上可能だから、地方馬やオープン馬以外には必要ない規定なのだ。だが、わざわざこの優先出走規定を平成26年になってようやく創出した中央競馬という組織は一体なんなのか?

グレード制発足が昭和59年、国際パートⅠ国昇格が平成22年ですが・・・


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