スタイルズ荘の怪事件 [ミステリ]
ポアロの第一作。というより、アガサ・クリスティの処女作である。出版当初はそれほど売れなかったが、彼女の名声が高まると同時に徐々に評価が上がっていた作品だという。
テレビシリーズは、作品の順番が短編から始まり、その後長編がドラマ化されているので、ようやくスタイルズ荘の登場である。
題名をみると The Mysterious Aaffair at Styles とあるので、怪事件というより不思議な出来事って感じでしょうか?
もう何度も見ているので犯人(たち)の顔は覚えていますが、内容はやっぱり覚えていないよなぁ~。ただ、最初の方は初めて見ました。序盤は全く記憶にありません。いつも途中から見ていたのでしょう。
婦長ってとても怖いものよのねぇ~とか、(ジョークで)今まで何人毒殺しました?・・・とか看護婦経験のあるアガサの実体験がよく活きていますね。とにかく、アガサの作品はやたらにストリキニーネという毒物ばかりが用いられますが、これも彼女の看護婦体験から来ているそうです。
ヘイスティングス大尉(このときは中尉)の友人の弟が、暖炉の上を見つめていた・・・という場面がありましたが、これが後のクリスタル殺人事件(鏡は横にひび割れて)のモチーフになっていますね。
なお、ポアロたち7人の亡命者は、このスタイルズ荘の女主人のおかげで近辺に住まわせてもらっていた・・・ということが分かりました。ポアロは大陸にいたときに既にヘイスティングスと知り合いになっており、ジャップ警部とも顔見知りであったということも分かりました。
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