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裏コード・モリアティ [推理小説]

金曜日から午後4時の張禧嬪は3日連続でお休み。なんと競輪だのボートだのの中継が続いています。こういう(酷い)扱いは、毎日録画(月~金)しているので、本当に困りますね。

まあ、その分、他の録画した番組をじっくり見るゆとりができるからいい面もありますが・・・。

私がホームズを始めて読んだのは小学校3年の4月ごろだったと思います。ウルトラマンなどがスキだったので、本屋さんで『夜行怪獣』(バスカビル家の犬)というタイトルの本と買ったのがきっかけです。こうして初めて推理小説なるものを読むことになり、すっかりその魅力に嵌ったわけです。ところが、6月にはなぜか風邪をこじらせて肺炎となり一月まるまる学校を休んだので、その間に少年向けのホームズシリーズをあらかた読破してしまいました。

本屋さんから在庫を取り寄せていたので、原作とは順不同でしたし、そもそも全集(全40巻)の順番自体が時間経緯がまちまちですからいきなりホームズが死んだときにはガッカリしましたね。ですから、ホームズが復活したときにはホッとしました。

さて、ライバルのモリアティ教授=悪の巣窟・悪の総合商社ですが・・・

思えば、この人物はホームズが打ち切りになるので急遽、登場させた人物ではないでしょうか?原作者(コナン・ドイル)は、このモリアティなる人物の正体についてかなりの伏線をはっています。

結局のところ、モリアティという人物はホームズの口から語られているだけであり、誰も彼を見たものはいない!

ワトソンもモリアティと会ったことはない。最後の逃避行にあたって、列車で追いかけてくるモリアティを二人が見かけることになりますが、あの男がモリアティという証拠はどこにもない。つまりホームズの証言のみ。ライヘンバッハの谷でホームズはモリアティと決闘したことになっていますが、誰もその現場を見たものはいない!

つまり、全てはホームズの証言のみ・・・なんですね。

考えてみれば、あれだけ綿密にモリアティ一派逮捕を計画したのに、彼だけを逮りのがしたというのも非常に不審です。今思えば、逃避行の再に、ワトソンを運んだ馬車の御者=実は兄マイクロフトが沈黙していたというのも意味深だと思います。

一般的に少年少女向けのホームズ本に登場するホームズは明朗・快活なナイスガイですが、原作のホームズはかなり鬱屈した人物であり、重度の麻薬中毒者です。しばしば外出して何日も留守にしたりしていたわけであり、非常に疑わしい人物でもあるわけです。実は、その辺はワトソンも同様で、原作のワトソンは3度ぐらい結婚しているようですから、つぎつぎと妻を殺していた女たらし=ロス疑惑の三浦さんのような男だったと考えられなくもないんですよね。

さて、大陸へ渡ってスイスで一度死んだホームズが何年後かに復活するわけですが、実はホームズはその間精神病院で治療しており、二重人格を治していたというのが真相のようです。

原作者ドイルは、ホームズを終了させるのあたって、二重の謎を用意していたというのが本当だと思いますね。まさに脱帽!シャッポを脱ぎますね。なおドイルは心霊研究家としても有名です。イギリスの科学者には心霊研究家が多いようですね。

その後、ファンからの熱烈な要望があいついだために、ホームズ物は連載を復活します。ワトソンが驚きのあまり失神するという事件で再登場するわけですね。

なんか、モリアティはホームズの裏コード・ザ・ビースト!(ヱバンゲリヲン)みたいですが、ドラマ『シャーロック』においても、兄マイクロフトは弟ホームズをかなり警戒しています。まるでシャーロックの裏の暗黒面を知っているかのようです・・・。まあ、生まれたときからずっと見ているのだから当然ですが・・・。

考えてみれば、そんな有能なホームズが就職していないのも不思議な話です。彼が私立探偵としてほそぼそと暮らさなくてならないのは、やはりマイクロフトが警戒していたからではないのか?国家機密に触れる立場に立たせるわけにはいかんですからね。

ホームズは何度か国家に関する事件を解決していますが、これはマイクロフトが弟を説得して犯罪を思い留まらせたものであると考えると面白いですね。


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