古事記の秘密① [考証]
中学・高校の歴史では、古事記・日本書紀・風土記と一緒くたにして暗記させられてしまうのだが、これは甚だ問題な?教育である。
古事記というのは、そもそもが焚書坑儒させられたものであり、本来はこの世に出る性質のものではなかったのだ・・・ということをちゃんと教えないからである。なんでも、南北朝時代あたりにどこかの寺から見つかった書物だということなのだ。一方、日本書紀はその名前のとおり、新生国・日本(倭国との関係は?)が自ら号した日本という新しい国家の歴史を国内外に向けて記載した正史である。しかも、たくさんのタネ本を基にしており、『一書にいわく・・・』という形で、多くの異説・異伝承も併記されている。
大筋において、古事記と日本書紀は同じなのであるが、かなり違う部分もある。また、扱っている年代にも違いがある。確か、古事記は推古天皇のあたりで終了しているはずだ。また、古事記にないのに日本書紀には載っているという話もある。したがって、日本書紀は古事記の内容では満足せずに、これに加筆・訂正を加えて再構成したものであるというのが一般的な解釈である。
しかし、いったい古事記のどこが大和朝廷にとって不満だったのだろうか?
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