オリエント急行~の謎 [ミステリ]
1)誘拐殺人
オリエント急行事件の発端となったデイジー・アームストロング誘拐事件は、リンドバーグの息子誘拐事件(1932年)をヒントにしている。この作品(オリエント~)は1934年発表作。アガサ自身のお気に入りでもあった作品だという。
いやぁ~、この年になるまで、そんな事件があったとは知りませんでした。しかし、もっと驚いたのは、この事件の犯人がどうも冤罪くさく、むしろリンドバーグ自身が犯人だったような気がするところですね。なんかロス疑惑の三浦事件みたいですね。それと、ベネットちゃん誘拐事件(どうも家族が犯人くさい)とも非常に似ています。なお、この犯人は有罪となり死刑になりました。ですが、すくなくとも主犯ではなかったような気がしますね。
原作で、デイジーの母の旧姓がゴールドバーグとなっているのも、リンドバーグからの発想でしょうね。
2)題名
この作品は、オリエント急行の殺人・・・と訳されることもあり、てっきり原題は murder of the orient express だと思っていましたが、よく見ると、murder ON the orient express でした。なるほどぉ~。
3)シリア
旧オスマントルコ領。その後、フランス領。もとは、アレクサンダー大王の部下だったセレウコスが開いたセレウコス朝ペルシャ。
4)ポアロはドイツ語が話せる
H・シュミット夫人を尋問したとき、ドイツ語で話した!
5)私だけが知っている・・・?
①ドラマでポアロが朝、呼び出されたとき、『ちょっと待ってくれっていてるでしょう!』と言ったときの声がラリっていて一瞬、ヤクザ口調だった。
②ポアロが名乗っているのに、無視されて唖然とする場面。テレビでは相手がメアリー・デベナム(英)だったが、原作ではマックイン(米)。英国人がポアロの名前を知らないのは不自然すぎるだろう。
6)イスタンブール
イスタンブールはボスフォラス海峡をはさんで、両岸にまたがる都市だった!列車が通っているからてっきりヨーロッパ側だけだと思っていました。
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