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センター試験初日(国語) [国語]

一日36レースの馬券検討を終えた疲れきった頭で、今年のセンター試験に取り組むことになった。

こちらは、競馬と違って頭脳の回転スピードを競う競技だといえる。さて、最近の国語の問題はけっこう面白い話が多かったのだが、今年の問題どれもすっげーつまんなかった!

1論説、2小説、ともに、なんともつまらない話題。いったい、この時期になんでこんな題材なのか理解に苦しむ。まあ、しいてあげれば、1の論説が『人間は自己意識の存在が、集団全体の破壊を招く特異な生物』・・・ということで、昨年の原発利権問題への皮肉になっているのかな?・・・といった程度だなぁ~。ほんと、あいつらのせいで、東北が崩壊してしまったんですからね。因みに、魚などの集団の場合は、個別個体の行動が集団の安全を脅かすことはないからね。

小説は有名な小説家の井伏鱒二の『たま虫を見る』であったが、ちょっと面白みも含蓄も無いよなぁ~。

3の古文は江戸時代末期の話。東北の粋人が、都に出て書道の道を究めようと決意して旅出つ。しかし、コネもツテもないので途方に暮れていると、殿中の人が感心して、紹介してくれたのでラッキー。だが、国にもどった後は、防人に徴兵されて家屋敷を売り、家族も人に頼んで見てもうらことになったという。

これも、面白みにかける話ですなぁ~。

4の漢文は、有名なトンポーロー。美味しんぼの最初の頃に出てきましたね。そのトンポーローさんが、無実の罪から左遷され、やがてその罪が許されて都へ戻るときに、自分を裁いた裁判官に出会い、イソップ童話のような逸話をして皮肉る話。

まあ、これが唯一、楽しめたけど、いまいちパンチの効いていないお話でしたね。多分、(ファン)と慚惶(ざんこう、恥じて恐れ入ることの意)の(ファン)の掛詞(シャレ)なんですわね。

地獄の閻魔さまが、人を殺したヘビを裁こうとする。しかし、ヘビが言うには、『あっしは確かにたくさん人を殺しましたが、私のキモには黄(ファン)があって薬になります。もっと多くの人を助けましたよ。だから助けてください』という。裁判官たちも、『なるほどお~』と納得して無罪となる。

今度は人を突き殺した牛が引きずり出される。だが、牛もヘビと同じで黄があるので、人のためになりましたといって無罪を要求する。そして、これも無罪となる。

最後に、本当の人間が引きずり出される。ところが、こいつもヘビと牛の真似をして『私にもファンがあります、たすけてください』という。閻魔さまはあまりのずうずうしさに怒って、『お前は人であろう、いったい何の黄があるんだ!』と言い、まわりの裁判官たちも次々に罪人を質問ぜめにした。

さて、罪人は悶え苦しみながら、言う。『へい、あっしには、確かに黄はございやせん。ただ、いくばくかの慚惶(ファン)がありますんで・・・』

・・・お後がよろしいようで。

 

因みに、トンポーローさんは黄州の牢屋に入れられていたというシャレなんですわねぇ~。その後、登州の知事となり、さらにその後じきに、礼部の外郎として都に戻ることになったと書いてあります。
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