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新・進化論が変わる~目次 [理系学問]

はじめに

ヒトゲノムの解析終了により、新しい事実が判明した。

①人間のタンパク質をコードする遺伝子は、約22000ほどしかない。(ショウジョウバエでも13338個ある)

②人間のDNAの34%がジャンク=ウイルスのかけらである。

また、塩基配列を調べることで、タラバガニはヤドカリから分岐したことが分かった。

本文は次の7章からなる。

第1章 進化論のパラダイムシフト

 ・ヒトとチンパンジーのわずかな違い ・ヒトの遺伝子の三分の一はウイルスのかけら ・ゲノムで明らかになった日本人の起源

第2章 遺伝子で探る進化のメカニズム

第3章 ダーウィン進化論への道のり

第4章 さまざまな進化論

 ・ダーウィンを批判した今西進化論 ・突然変異に注目した中立進化説 ・ミトコンドリアから着想した細胞内共生説 ・進化は短時間でおきているという断続平衡説

第5章 進化論の五つの論点

第6章 遺伝子が進化の主役か

第7章 ウイルス進化説の提案

 ・進化はウイルウス感染症か  『キリンの首はなぜ長い』 『痛風の謎』 『壊血病の不思』 

 ・ウイルスによる遺伝子の水平移動 ・ウイルスによる遺伝子組み換え ・ウイルスは『進化のための細胞内小器官』 

パラサイト・イブというSF小説(瀬名秀明・著)をもとに、プレイステーションでゲーム化されたRPG『パラサイト・イブ』。私が学生の頃、うちの弟が遊んでいたのでやってみたら、面白かった。なかでも勉強になったのはミトコンドリアについて知識。

なんとミトコンドリアは、大昔に動物の細胞内に入り込んできたものだったのだ!そして、ミトコンドリアは細胞とは異なる遺伝子をもち、そのDNAは母方からのみ受け継がれる。(後に精子のミトコンドリア情報は受精の際に消滅することをテレビで知りました。)

ミトコンドリアは実は大変重要な役割がある。(高校の生物では習わなかったなぁ・・・。ただ、小さくてヘンテコなものがあるという認識しかなかった。)実は、このミトコンドリアは体内の発電所のような役割で、酸素を食べて宿主である生物(の細胞)にエネルギー(ATP、アデノシン三リン酸)を供給するという共生関係にあるのだ。そして、これは光合成を行う植物の葉緑体と同じ役目なんですね。(葉緑体は二酸化炭素と光エネルギーを使う)

ミトコンドリアや葉緑体、ゴジル体などを細胞内小器官(オルガネラ)と呼ぶ。因みにミトコンドリアは動物だけでなく、植物にも存在する。(そうでしたっけ???)この名称はギリシャ語で糸のような粒子という意味だそうです。

さて、細菌などのような原核細胞(1ミクロン、1000分の1ミリ程度)にはミトコンドリアは存在しない。あるのはより進化した真核細胞(10ミクロン、100分の1ミリ程度)のみ。では、いったいこのミトコンドリアは

いったい、いつ、どうやって出現したのだろう?

1967年 細胞内共生説 マーグリス(アメリカ)。・・・私が中学・高校で習わなかったのも当然か?

因みに今日のNHK教育の高校・生物も単細胞生物の授業で、とてもいい勉強になりました。


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コメント 1

たいちさん

今日の記事は難しいですね。生物の授業で聞いたことある名前もありますね。
by たいちさん (2009-06-06 15:24) 

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