進化論再考 [理系学問]
ダーウィンの『種の起源』を読む 著:北村雄一 (化学同人)
まえがき
最近、進化論への批判本が多いが果たしてそれは正しいのだろうか?というアンチテーゼ
確かに、冷静に考えてみれば、一般人は本当に進化論を理解してりるとは言い難いね、その意味でこの本を読んで少しは頭を冷やし方がいいかもしれません。
1 『種の起源』ほど誤解されてきた本はない。
理由・書かれている英語自体が難しいこと。ダーウィンの時代には古い理論が支配的で、それを反駁する意味もあって、文章が非常に煩雑なものにならざるを得なかった。・・・などの理由がある。まして、日本語に翻訳するとなると、さらにこの本を正しく捉えることは難しい。
また、そもそも一般人が研究者の本を読むことはないし、読む能力もない!・・・という問題もある。
2 『種の起源』を読む前に、進化理論を知らなければならない。(150年前の本だが、実は内容的には現代的なので、誤解されやすい)
3 ダーウィンの時代には『メンデルの法則』さえ、知られていなかった。
いわゆる隔世遺伝的なしくみが知られていなかった。当時支配的だったのは、『混合遺伝』といわれるもので、例えば、白と赤の花を配合したらピンクになるというもの。
しかしながら、理科の教科書に載っているエンドウマメの実験では黄色と緑をかけても黄緑にはなりません!(因みに、2世代目はなんとぜんぶ黄色になる!・・・優勢遺伝。そして3世代目になると黄色と緑が3:1の割合で出現する)
4 われわれの認識の問題
一般的に、種を絶対のものと考えてしまうために誤解が生じる。
そもそも、種なんてないのだ!
と考えればまた違った認識になるかもしれない。生物は分岐していく。それが自然なのかもしれません。
5 古い頭から脱却せよ
ダーウインの時代、『メンデルの法則』も『バクテリアの存在』も『遺伝子、DNA』も知られていなかった。そんな中で、何者にも囚われずに柔軟な思考を展開したことは素晴らしい。逆に、現代のわれわれのほうの頭のほうがが古いのであり、クラシックな中世的な思考に捉われている。
ゆえに、現代科学の成果を踏まえて、もう一度、この難解な『種の起源』なる本を冷静に読み解く必要があるのである。
・・・・って感じでしょうか?
「種の起源」の本を読もうと思う事自体に尊敬しますね。私など、読み切れませんね。
by たいちさん (2009-05-12 23:16)
たいちさん、ありがとうごうございます。
尊敬されるとなると、お恥ずかしい限りです。
突然変異には懐疑的な印象を持っていたのですが、生物自体が誕生したことに比べれば、たいしたことないのかな?という気持ちになりました。
by 降龍十八掌 (2009-05-13 09:07)