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世界経済~罪と罰 [経済]

野口悠紀雄(のぐち・ゆきお)著

名前から若手の経済学者かと思ったら、もう68歳のおじいちゃんでした。ちょっと、顔は知りません。討論番組なんかには出ているのでしょうか?ただ、名前はなんとなく見覚えあったのですが、それは超・整理法などの超~整理法シリーズという本を出していたからでしょう。

経済本なので、やたらカタカナ用語が多くてほとんど意味不明でした。ましてPERなどの横文字用語はなおさら。肝心の経済分析とやらもあまりなく、序盤から同じようなことの繰り返しばかりで、ちぃ~とも経済が分かった気になりませんでした。表もやたらあったけど、いまいち分かりづらい。

さて、本書の趣旨は

1 この不況はアメリカ経済の破綻のせいではなくて、日本・中国・アラブなどの資本注入が原因であり、日本は被害者でなく、共犯者である。

2 日銀?などの介入による円安政策が間違っていた。

3 だから、日本は被害者面せずに抜本的な改革を考えろ!(これは麻生さんい言っている)

3 為替レートが重要だ

4 小泉・竹中改革とは改革でもなんでもなかった

 

上記の4については賛成!なんですが、 肝心の主旨が私には分かりませんでした。

だから、本当の理由は何なのさ?

って突っ込みを入れたくなりました。肝心の中身が見えてこないんですよね。一読しただけなので、まだはっきりとした意味が分からないので、なんどか読んで、分かってきたら続編を書きたいと思っています。

一読した段階で理解できたのは

1 現在の円高は円安ということ。

1$=100円前後というと、円高!と一般的には思われているが、現実の実力から考えれば1$=50円、60円とかいうところが正当な評価らしいとのこと。その分、日本人は損をしているわけです。では、なぜそんな円安政策をとるかというと、トヨタなどの主要輸出産業界の圧力が強いので、一般国民の利益に反する政治が行われているためらしいです。

言われて初めて気づきますね。たとえば、ビッグマックが日本だと280円らしいのですが、これを今の為替レートでアメリカ売れば、300円以上になる。つまり、それだけ、日本人は損をしている。・・・・ということらしいです。(ビッグマック理論)・・・注意実際には、ハンバーガーは腐れますので、あくまで例えです。

銀行の利息が0%になって久しいですが、この庶民いじめの悪政もぜーんぶトヨタが悪いのじゃ~。

やっぱ、竹中が悪いんじゃなかったんですかねぇ。痴漢冤罪で社会的に抹殺された植草教授が正しかったんじゃないかなぁ~。

2 貿易収支の黒字を、国内ではなくアメリカに投資した愚策

輸出産業などで設けた資本家・投資家は、その資金(円)でドルを買って投資した。その結果、アメリカ人はローンで金を借りることができ、広大な住宅と贅沢な暮らしを満喫してきた。その挙句、貸した金を返さない!いわく、お人よしの日本が馬鹿なのさ・・・ということで、謝罪も同情もなく、馬鹿にされて終わり。これが世界の日本への評価とのこと。ハゲタカファンドだけが犯人ではなくて、日本自体が共犯者であったと著者は言っています。

やっぱ、竹中の野郎は100回殺されても文句は言えませんね。

3 旧来のものづくり国家日本は幻想、経済構造の転換を怠った

小泉・竹中改革は、改革ではなく旧型経済構造の延命にすぎなかった

つまり、骨太ではなく先送りにすぎなかったというわけですね。真にすべき経済改革は、ものづくり産業構造からの脱却であったようです。中国などの後進国が、製造国家になった以上、安い商品を輸入していれば日本人の生活はそれだけ豊かになっていたはずなんですって。

4 公的資金導入とはなんだったのか

これを今、説明できる人がどれだけいるでしょうか?いったい、合計でいくら投入されたんでしょうか?情報開示がされない日本では、国会でも報告されていないようです。質問しても、はぐらかされるだけ。

結局、すべては闇の中!

著者は、おそらく10兆円が回収不能になったといいます。この目に見えない増税などが、一般の国民には知らされていない。それだけ、国民がバカということですね。ちなみに、マスコミでは当初の住専問題などだけが大々的に取り上げられましたが、こちらは億単位の小さな話だったようで、肝心の本丸はその後まったく取り上げられなかったとのことです。恐ろしいですねぇ~

5 市場と投資 

市場は間違うこともあるが、基本的には公開された情報のすべてに反応するらしい。この市場ってヤツが難しいですね。未だに中学の公民レベルを超えられないのでまったく理解できません。一般的に市場っていえば、競馬のオッズみたいなものと考えますが、どうも違いますよね。もっとも、競馬の場合、いわゆる情報ってやつは99%間違いあるいはウソなんですけど。

まあ、株とか相場ってやつはある程度、その道の専門化にはちゃんとしか情報が入ってくるらしいので、一般の投資家に情報が入ったときには、それはすでに過去の情報になっているとこのとです。つまり、今見ている株価(競馬いえばオッズ)が、すでに将来見込まれる見通しを織り込んだ価格なので、後追いしてもダメということらしい。

ということで、私も含めて、株の一枚も買ったことのない経済オンチの大多数の一般国民は、投資なんかに手を出してはダメ!つまり、バカな国民は投資なんかするな!ってことですね。

と著者はいっています。どうしてもやりたいなら、分散投資するとよいでしょう。

あるいは教育投資しろ。・・・しかし、教育投資ってのは、経済とは違うんじゃないかなぁ。話が脱線しすぎですね。(笑)

(雑感) 

日本の貿易黒字とか言われても、それが日本政府をさしているのか日本全体の民間企業の取引の合計なのか分かりません。また為替レートのシステムもよく知らないので、なかなか理解できませんね。

シロウト考えですが、そんなに為替レートが重大なら、世界で通貨を統一すればいいんじゃない?と単純に思うんですけどねぇ。

だいたい、通貨なんて現在は紙を印刷しているだけの話で、アメリカのドルがなぜそんなに信用されるのかまったく理解できません。

また、日本政府が為替レートに介入するってのもどうなんでしょうか?為替レートを変えるほどの金額っていかほどなんでしょうか?1兆や2兆で、変動するとは思えないんですけどね。


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たいちさん

行列騒ぎのビッグマックは、今では閑散としていますね。
円高なので、海外旅行へでもと思いますが、思ったほど値下がりしませんものね。
by たいちさん (2009-01-12 12:28) 

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