センター試験解説(2) [文系学問]
センター試験の国語。
漢文
よくある話。お決まりの君子とは何か?というもの。話の筋はお決まりなので短時間で簡単にできるだろう。もちろん満点の50点。
あらすじ。
主人公が夜部屋にいると、ねずみががりがりとやってうるさい。怒って杖かなんかを投げつけると、ちょっとやんだが、やがてまたやりはじめる。それで、小僧に命じてねずみをおわせたが、小僧が寝たらまた始めた。そこで、隣の部屋にネコを飼っていることを思い出し(最初から思い出せよ!)、部屋に入れたら静かになった。
曰く、『人間はネコより賢いはずだが(霊ナル)、ねずみとりはネコにかぎるなぁ』ということで、何事も適材適所という教訓。なんだか、イソップ童話のようですな。
読み下しも問題もないし、いたって簡単、点取り問題か?
古文
なかなかいいお話。素直に判断すれば、古語の知識はいらない。現に古語や文法をまったく忘れている私が、ほぼ満点。
あらすじ。
(昨年の4月から病に倒れている17歳の娘が回復の見込みのないまま新年を迎える)
そんなこんなで年も改まった。1月はバタバタしてすごした。娘の容体は変わりなく、(心配で)付きっきりで看病し、嘆くよりほかにすることがない。
梅が咲く季節となり、女の子が枝を折って?持ってきてみせる。それを見た娘は『なんていい香り。私は今日明日死ぬ身です。桜を見ることもなく死ぬのではないかと、心残りです。』
と言う感じでしょうか。(多分)
二月(如月)5日となり、いよいよ最後がせまってきた。多くの人を呼んで、あれこれと形見の品を分けている。『普段、寝たきりで一緒に遊べなかったけれど、私が死んだら、いったいどこにいったのかしらと思うこともあるでしょう』
ウウウ・・・、なかせるセリフですね。
ということで、周囲の人も(いかなる岩木もえたふまじ)ありさまで、もらい泣きする。
遺言で『決して火葬にしないでください。煙になって消えてしまうのいやなの。親に先立ってお二人を悲しませる憂鬱さで、黄泉の国への旅路も心残りです。また、妊娠中の姉上の子供のきっとかわいい顔が見れないのも残念です。とにかく、決して私の体を焼いたりしないでくださいね。』
親も『よし解った。決してやいたりしないで、大切に近くに葬るからね。』と約束すると手を合わせて『よかった、願いがかなったわ。』一瞬、黄泉がえるような顔色にもなったが、なおるはずもない。
4,5日後、桜が咲く。『あら、もう咲いたのね。春の行方もしらない間に。』
ついに3月5日に娘は死んでしまった。遺言どおりに葬ったが、老いた私たち両親は返すがえすもむなしいものだ。
変な文法問題もなく、良問だ。唯一の助動詞の問題も確実なところだけ選べば、正解に行きつくので問題ないだろう。
要は現代国語の論理的読解力しだい。特に古典の知識は必要ない!
睦月、如月などの常識があればいい。皐月賞、菊花賞など競馬をやる人なら常識なんですがね・・・
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